WEBデザインの「グリッド」とは?特徴や与える印象を解説
Webデザインにおいてはグリッドレイアウトと呼ばれ、重要な手法として正しく使いこなせるかどうかが鍵となっています。
美しく整えられたデザインはユーザビリティが高く、レイアウトの組み方次第で多くのデザインが存在しています。
本記事ではグリッドレイアウトの特徴について解説していきたいと思います。
目次
グリッドレイアウトとは
グリッドレイアウトとは、レイアウト方法の1つです。
グリッドデザインやグリッドシステムとも呼ばれています。
サイトのページを同じ大きさの正方形や長方形に分割して、その分割したものを何種類か組み合わせて余白や要素を構成していきます。
では、どのようなところでこのレイアウトが使われているのでしょうか。
この手法はもともと、新聞や雑誌などの印刷物に使われていました。
最近では、Webデザインにも多く用いられています。
この手法では、文章や画像、余白などの構成要素がグリッドラインにあうように配置します。
大きさや配置が統一されていなくても、見やすく、すっきりとした印象に仕上げられます。
例えば、正方形の画像を基調としながら時々長方形の画像を混ぜる方法があります。
そうすることで、ありきたりな印象を減らし、変化をつけています。
また、スマートフォンを使用している場合と、パソコンを使用している場合で並びや配置が異なることがありますが、どのデバイスで見ても、見やすくなります。
デバイスが変わるだけではなく、ウィンドウのサイズを変えても、そのサイズに合わせて画像の表示数が変化します。
さらに、余白がなくても見やすいですが、コンテンツ量が多いとごちゃごちゃした印象になりますが、コンテンツ量が多い場合は、余白を設けるとすっきりとした印象を与えられます。
グリッドレイアウトの6個の特徴とは
Webデザインにおいても多く用いられ、整合性が高いため取り入れてほしいデザイン手法の一つです。下記でグリッドデザインの特徴についてご説明します。
更新がしやすい
グリッドレイアウトは新しい要素を上部に追加するだけで更新されるようになっているため、更新の手間がかかりにくいデザイン手法です。
最新情報が常に最上部に存在しているため、ユーザーにとっても把握しやすいページにもつながります。
情報が整理されている
情報が多くなってしまう内容でもシンプルかつ整理されているため、事例や画像、文章と織り交ぜても分かりやすく表示することができます。
テキストが制作しやすい
各ブロックのサイズを揃えてくれているため、テキストボリュームによってデザインがバラバラにならずに済みます。
文章量が多いコンテンツも整頓されたデザインへ見せてくれるため、内容が深い商材は特にグリッドレイアウトを採用することがおすすめです。
他のレイアウトと相性が良い
リキッドレイアウト
コンテンツの幅や位置を変化させ、デバイスへの対応にも有効的とされているリキッドレイアウト。
グリッドレイアウトにリキッドレイアウトを取り入れることで、コンテンツの幅を固定せずにモニタのサイズに合わせて大きさを変えたデザインが表示することが可能です。
レスポンシブレイアウト
ユーザーの画面サイズに合わせたデザインにするために、レスポンシブデザインが採用されることが多く、同様にグリッドレイアウトも各デバイスの最適化が可能なため相性の良いレイアウトとして人気を高めています。
グリッドレイアウトを採用するデメリット
自社のサイトが本当にグリッドレイアウトに向いているのかを確認するためにも、メリット・デメリットの両方を把握しておく必要があります。
どの情報から見ればいいか迷ってしまう
更新頻度が向上すると、過去記事が見つけにくい
定期的に更新されないサイトもユーザーにとって信憑性などが下がってしまいますが、更新するペースも考慮するという注意が必要です。
コンテンツの重要度が表現しづらい
不必要な情報を混入してしまうことでユーザーにとって何を伝えたいサイトなのかわからないとなってしまうこともあるため、コンテンツごとのクオリティは意識して制作するようにしてください。
グリッドレイアウトの作成方法について
グリットを使用する際は、写真や文章が一直線になるように意識する必要があります。
作成する前に、そのようなデザインが良いのか、ある程度アイデアを固めておきましょう。
ここからは、グリットレイアウトの作成方法をご紹介します。
まずは、縦と横をグリッドで区切りましょう。
縦幅、横幅、それぞれの格子数を決めると自然にきまります。
次に、使いたいサイズで結合しましょう。
縦と横をグリッドで区切った後は、グリッドの結合を行います。
人によって、結合しないで使いたい場合と結合したい場合があるでしょう。
結合したい場合は、区切った後に結合します。
結合しない場合は、この手順を飛ばして次にいきましょう。
最後に、余白を揃えましょう。
余白が必要でないという場合は、余白をゼロに指定しましょう。
グリッドレイアウトを考えるときの3つのポイント
これらの要素は、ウェブデザインの効果と機能性を大きく左右し、ユーザー体験を向上させる鍵となります。
グリッドの数
この手法は、あえてグリットを崩す方法です。
先ほどもご紹介した通り、グリットデザインは、見やすくすっきりとした印象を与えます。
美しいデザインですが、それをあえて崩すことでオリジナリティを高められるのです。
また、躍動感を出すことができるので、グリットデザインとは異なる印象を与えられるデザインを作成できます。
やはり、グリッドデザインより難易度が高まりますが、うまく使いこなすと美しいWebデザインを作成できます。
ぜひ、通常のグリットデザインとは異なるデザインに挑戦してみてくださいね。
ボックスの大きさ
この手法は、レイアウトに規則性を持たせない方法です。
それぞれの要素を配置し、あえてルールを破ります。
定型化された方法ではなく自由に写真や文章を配置できるので、開放感のある印象を与えます。
ただし、自由に写真や文章を配置できると言っても、全体のバランスを細かく調整する必要があります。
この手法は、上記でご紹介したブロークングリットレイアウトよりも難しいと言えます。
また、全てのページで細かな調整をするのは、時間がかかるので大変です。
そのため、時間をかけて作成する必要があるページに使用することをおすすめします。
表示ブラウザの大きさ
同じデザインを異なるデバイスに適用するとユーザビリティが低下するため、ブラウザのサイズに応じて調整する必要があります。
リキッドレイアウトではブロックの大きさを自動調整し、レスポンシブレイアウトではデバイスごとのCSSを用いて最適なデザインを実現します。
これにより、ユーザーのデバイスに最適化された体験を提供することが可能になります。
グリッドレイアウトをcssで実際に制作する
ここでは、CSS FlexboxとCSS Gridの基本的な特徴と使い方、それぞれのメリットと適切な使用シーンを探ります。
CSS Flexboxの基本
この手法は、レスポンシブデザインに対応したレイアウトを簡単にコーディングできるため、幅広く採用されています。
特に初心者には扱いやすく、簡潔なコードで効率的にレイアウトを組めるのです。
CSS Gridの基本
CSS Flexboxがシンプルな横並びレイアウトに適しているのに対し、CSS Gridはより複雑なレイアウトに適しています。
シンプルなコーディングで、グリッドデザインに基づいた整然とした配置が可能になります。
適切な使用シーンの選択が大切です!
CSS Flexboxは、比較的単純なレイアウトや柔軟なアイテムの配置に適しているのに対し、CSS Gridは複雑なレイアウトや配置パターンが多いページに最適です。
両者を適切に使い分けることで、より洗練されたデザインを実現できます。
グリッドレイアウトの関連デザインの手法について
最後にグリットレイアウトの関連デザインの手法についてご紹介します。
グリットレイアウトの基本をしっかり理解した上で使えるようになる手法です。
2つの手法についてご紹介するので、一緒に確認していきましょう。
カード型グリッドデザイン
可変グリッドデザイン
1つ目は、ブロークングリッドレイアウトです。
幅が固定されるため、ポートフォリオサイトやランキングがないコンテンツサイトに適しています。
特に、写真やイラストを際立たせたい場合や、文章だけでは伝えられない雰囲気を視覚的に表現したい時に有効です。
2つ目は、ノングリッドデザインです。
レスポンシブデザインと相性が良く、様々なデバイスやブラウザ幅に対応できます。
コンテンツの重要度を視覚的に表現しやすく、オリジナリティあふれるデザインを実現できます。
可変グリッドデザインには「ブロークングリッドレイアウト」や「ノングリッドレイアウト」と呼ばれるデザイン方法があります。
それぞれ見ていきましょう。
まとめ
ノングリッドレイアウトなる規則性や法則性のないデザイン手法も流行していますが、Webデザインの経験がない方やこれから制作を始められるという方はまず、グリッドレイアウトで丁寧なサイトを制作することがおすすめです。
リキッドレイアウトやレスポンシブレイアウトとの相性も良いため、Webデザインにお悩みの方はグリッドレイアウトについて学ぶことからはじめてみてはいかがでしょう。