LP制作に役立つ!デザイン構築前にはまずプロセス設計を!
まずは、下準備となるヒアリングや参考LPの検索などを行う必要があります。
プロセス(過程)を踏んでいきながら、デザインを考えていくことで、より効果的なLPを作り出すことができます。
そこで、今回はLP制作の工程やデザイン構築前のプロセス設計、デザイン検証についてお伝えします。
特に初めてLP制作するデザイナーは事前準備をしっかり整えておくことで、成果も大きく変わると思うので、参考にしてみてください。
目次
LPの目的
LPは検索エンジンや広告、SNSからの客に対して、商品の購入やお問い合わせといったコンバージョンの獲得を目的とするWebサイトです。
LPと他のサイトの違いは目的にあります。
他のサイトの例としては「コーポレートサイト」や「オウンドメディア」、「リクルーティングサイト」があります。
例えば、コーポレートサイトの主な目的は、事業内容や企業理念を発信することです。
また、オウンドメディアの場合は、潜在顧客の見込み客化や、自社製品やサービスの認知度を上昇させることが目的です。
このように、コーポレートサイトやオウンドメディアは集客を目的としていますが、LPはコンバージョンを目的とする点が大きく異なります。
この違いのため、コーポレートサイトやオウンドメディアは多くのコンテンツが必要となり、複数ページで構成されています。
一方で、LPは見込み客を遷移させないために、1ページで構成されていることがほとんどです。
また、LPは広告やSNSからの流入がメインとなっています。
さらに、1ページで構成されているため、検索エンジンから評価されにくく、上位表示が比較的難しくなっています。
このような目的や特徴をLP制作の前に理解しておくことで、「LPはコンパクトなデザインにした方が良い」と、効果的なLPにするための戦略や構成を構築できます。
デザイン構築までのプロセス
ターゲットを明確に
・フォントのカラーやサイズの統一
・視認性の確保
・文字間隔
など、実際に閲覧した時に違和感がないか細かく確認しておきましょう。
どのように訴求するか決める
・解像度
・質感や色味に違和感がない
写真はユーザーが最も目にする部分になるため、綺麗に仕上げてください。
構成の確認
カラー戦略
デザイン構築
画像フォントの設計
写真素材
デザイン検証
デザイン検証の重要性
LPが公開できると、新規事業の動き出しや集客が可能になるため、できる限り早くリリースしたいものです。
そのため、LPのデザインにかけられる時間に余裕を持つことは難しくなっています。
その限られた時間の中で、いかに必要な検証の時間を確保できるかが、その後の集客にも影響するでしょう。
構成を分解して考える
LPのデザインは、要素の積み上げによって完成しています。
そのため、1つ1つの要素をどのように変更すれば理想のデザインになるのかを考えることで、効果的な検証を実行できます。
デザインの検証要素は以下の5つに分けられます。
・色
・フォント
・余白やレイアウト
・写真
・その他
色であれば、上記に記載したカラー戦略が適用されているのか、余白やレイアウトであれば、テイストに沿った余白の設定ができているのか、その他であれば、アイコンやイラストデザインがそのLPに適したものであるのかの検証を行います。
LPはこれらの要素の掛け合わせによって、全体のトーンやイメージが作られています。
デザインの検証作業とは、それらの要素に対して微調整を施し、理想に近づけることです。
ユーザーの視点に立つ
その視点とは、LPで対象となる人の視点です。
LPはマーケティングツールであるため、ユーザーを明確にデザインすることが大切であることは上記でも記載しました。
この視点に立つことで、本当に「ユーザーに向けた商品」であることを、はっきりと伝えられるデザインになっているかどうか検証できます。
例えば、「大きめにデザインしたはずのものでも、ユーザー視点で改めてみると、小さくて可読性が低かったり」、「フォントと写真のイメージが合っておらずバランスが悪かったり」、「ボタンを目立つ色にしたが、他の色と系統が被っていてボタンに気付きにくかったり」と、デザイン時には気付かなかったところまで確認できます。
完成したデザインをユーザー目線で確認するプロセスは、そのLPをコンバージョン率が高いページに近づけてくれます。
メインビジュアルは特に重要
また、実際にデザインを構築した後、ユーザーと同じように上から順に閲覧してみてください。良い点、悪い点が分かりやすく、細かな調整もしやすいので、品質向上につながります。ユーザーファーストのLPは評価が高いので、意識してデザインしてみてください。
また、LPの上部にあるメインビジュアルのデザインは最重要。
LPを開いて約3秒で価値を判断されると言われているため、ユーザーの心を掴むようなデザインに仕上げる必要があります。画像やキャッチコピーを上手く組み合わせること、またユニークなデザインを採用するなど、工夫しておくとユーザーの離脱を減らすことができます。