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ミニマルデザインとは?ユーザビリティを意識したLPにする方法

2022.9.10
ミニマルデザインとは?ユーザビリティを意識したLPにする方法
Webマーケティングにおいてデザインという要素は最も重要です。企業イメージや商材に沿ったものを採用し、さらに流れの激しいトレンドに合わせたデザインにしていかなければいけません。

トレンドが変わるごとにページやサイトを作り直すわけにもいかず、廃ってしまったデザインを使用し続けていればWebマーケティングとしての効果が期待できない可能性もあります。

そんなデザインのトレンドに悩まされているデザイナーの方や担当者の方におすすめしたいデザインが「ミニマルデザイン」です。

近年のトレンドでもあり、これからも使用し続けられるデザインなため詳しく解説します。

目次

ミニマルデザインとは

ミニマルデザインとは
「必要最低限」や「少ない」といった意味を持つ「minimal(ミニマル)」という言葉から分かるように、情報や要素が多すぎるコンテンツから余分なものを削ぎ落して、シンプルにまとめられたデザインのことをミニマルデザインと言います。



ユーザーが視界に入れる情報量がすっきりとまとまり、企業がアピールしたいものが分かりやすいため訴求力が高まるデザインとも言われています。

シンプルなデザインは、トレンドに関係なく通年人気があり、修正が目立たずに効果が発揮しやすいため多くの企業が取り入れるデザインの一貫としてミニマルデザインは注目を集めています。

日常におけるミニマルデザインの例と歴史をご紹介

ミニマルデザインのスタイルはミニマリズムというコンセプトでできており、Webデザイン以外にも日常生活の中に溢れています。ミニマリズムの起源は古代ギリシャの時代からあったとされ、いつの時代にも普遍的な美として存在します。アート、建築、ビジュアルデザイン、音楽などの分野で、本質となる部分以外の装飾や要素、特性、概念などの全てを排除することを言います。作成者が本当に伝えたいこと、残したいことだけを作品の中に表せるようなデザインにするべきであるという考え方です。

現代で誰もが知っている「無印良品」はミニマリズムの考え方を感じられるデザインと言えます。見た目や装飾の良さではなく、実用性と品質を重視したコンセプトは日本のみならず世界中で人気です。貫き通しているコンセプトは、実質性に乏しい現代のブランドへのアンチテーゼとも言えます。

実は私たちの住む日本でも、このミニマリズムの思想は古来から根付いています。日本特有の文化で海外でもたびたび注目される「禅」「侘び寂び」という価値観には、ミニマリズムの本質が深く表れています。例えば、「龍安寺の石庭」は禅の価値観を表出した建築デザインとして有名です。

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ミニマルデザインのメリット

この項では、実際にミニマルデザインを使用したときのメリットを3つご紹介します。

1つ目は、コンテンツの魅力を直接的に訴えかけることができることです。
ミニマルデザインでは本当に伝えたいこと以外がほとんど排除されているため、見る側はコンテンツに集中できます。特に、デザイナー製品を取り扱うショップのサイトや、高級感、高品質を売りにしている場合にはミニマルデザインとの相性が良いと言えるでしょう。

2つ目は、強い印象を残せることです。
現代ではまだ情報量の多い、ごちゃごちゃとしたサイトの方が多く存在します。そんな中で洗練されたミニマルデザインのサイトを作れれば、他のサイトや広告と差別化でき、印象に残りやすくなるでしょう。2回目にサイトに訪問した際にも、覚えていてくれているかもしれません。

3つ目は、貴社やご自身のスキルのアピールになることです。
サイトに載せるものが、商品やポートフォリオなどアピールしたいものであった場合、その配置が洗練されているとその魅力をダイレクトにアピールできます。それだけではなく、そもそものサイトのデザインが綺麗だと、センスがあるという印象を受けやすいです。特に相手がデザインに関して知っている方の場合、効果は大きいと言えます。
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ミニマルデザインのデメリット

前の項では、ミニマルデザインのメリットをご紹介しましたが、デメリットも存在します。
この項では、代表的なデメリットをご紹介します。

ミニマルデザインのデメリットはやはり、使い勝手が悪くなることです。
要素を絞りすぎると、操作に慣れていないような人にとっては不親切なデザインとなることが多いです。

使い勝手が悪くなってしまう場合をWebデザインの例で説明します。
ユーザーに押して欲しい「ボタン」があるとして、このデザインをフラットデザインにして、ただの色のついた四角や丸にしてしまうと、ボタンだと気付かないことが多いです。なぜなら、平面のデザインでは見出しなのかボタンなのか見分けがつかず、押せるのかわからないからです。このような場合は、ボタンに影をつけたり立体的にするというようなデザインの方が向いているでしょう。しかし、ミニマルデザインはこのような弱点をなくせるように進化してきているので、さまざまなパターンを活用して使いやすいWebページを作ると良いでしょう。

ミニマルデザインを活用するポイント

ミニマルデザインを活用するポイント
ただシンプルにするだけではなく、UXを意識したデザインにするためにも、制作時には注意すべきポイントがあります。

余分なものを省く

余分なものを省く
意味のある、必要な情報だけを残して「スペースが余っているから」「分かりやすくするために足してある」といったものは省いてしまいましょう。不必要なものを省くことで、洗練されたデザインとなります。

メリハリをつける

一目で何を伝えたいのかが明確になるように、メリハリをつけたデザインにしましょう。

例えばテキスト部分ならジャンプ率を高くし、見出しやキャッチコピーと本文に差をつける。さらに商材がよりアピールできるように画像のサイズを大きくし、無駄なテキストを省くことでユーザーにとって見やすいデザインになります。

余白を意識する

デザインを制作していく上で重要だと言われる余白は、ミニマルデザインでも重要なポイントです。ただ余白を作るだけではミニマルデザインではなく、余白のバランスを考慮して配分していきましょう。余白と余白の距離感がバランスよく、均等に配置されていることでユーザビリティの高いデザインになります。PCやスマホなど、デバイスごとによって余白加減も見え方が異なるためそれぞれに対応した余白を取り入れるようにしましょう。

画像デザインにこだわる

テキストやコンバージョンボタンのデザインにも力を入れて制作するLPで、各画像ごとにこだわりを見せてシンプルさを演出することも効果的です。

ページ全体にこだわり持って制作するのは大変ですが、商材を表示させた画像だけグラデーションをつけたり、陰影を入れることでより立体的に商材を見せたりとアピールすることで、より目立たせたいものが何か伝わりやすくなります。

完成度の高いデザインだと見せるためには全体に力を入れなくても、効果的な位置にこだわりを持ったデザインを取り入れることも重要です。

ユーザビリティを意識する

ユーザビリティを意識する
ユーザーの「使いやすさ」を意味するユーザビリティ。ユーザーにとって、どのようなデザインが使いやすいと判断されるかは異なりますが、ミニマルデザインは必要な情報だけを取り入れているため情報の収集力が高まります。

自然とユーザビリティの高いデザインになりますが、どれだけシンプルなデザインにできるかで「わかり辛い」「内容が薄い」という負のイメージを抱かれてしまう原因にもなり得ます。



例えば若者から高齢者や芸能人など幅広い年代から利用されているSNSのTwitter。Twitterは140字までという文字制限を設けることでミニマルなサービスとして使いやすさをユーザーに感じさせています。



このミニマル感をデザインでも取り入れていくことが大切です。

ただ情報を削ればいいというわけではなく、レイアウトやテキスト、カラーといった構成要素の配分も重要です。

少しでも要素が足りなくなってしまえば、伝わらない、よくわからないページになってしまいうため注意が必要です。

まとめ

2018年頃から急速に注目を集めるようになったミニマルデザイン。2019年はさらに人気を見せ、多くのLPでも採用されています。

トレンドの流れが早いWebデザインでも、長く利用でき、どんなユーザーにも好まれやすいミニマルデザインは、制作の難易度が高いことが問題です。

どこまで情報を削ればいいのかわらかない、シンプルすぎてしまうといった面で悩まれている方は一度制作会社などへ相談してみることもおすすめです。

この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
この記事の画像を作成したデザイナー
所属:株式会社Ryuki Design / 部署:デザイン部
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紙媒体のデザインからwebデザイン(LP制作・バナー制作)までオールマイティーにデザインが可能。
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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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