リスティング広告のCPAが高騰したら?費用対効果を改善する方法
WEB広告の費用対効果を高くするためには、このCPAをできるだけ低く抑えることができるかがポイントですが、なかには広告を出しても思うように反応がないというケースもあると思います。
では、もしWEB広告で費用をかけていても成果に繋がらず、CPAが高騰してしまった場合、どのような改善が必要なのでしょうか。
本記事では、CPAが高騰する原因や、高騰した場合に何を行うべきかについてお話しします。
目次
CPAの基本と重要性
1:CPAとは何か?
CPAは、広告運用における「Cost Per Action」の略で、顧客獲得単価を意味します。
1件の成果を上げるためにどれだけの広告費用がかかったかを示すこの指標は、Web広告における費用対効果を測るために欠かせない要素です。
成果とは、商品の購入や会員登録、サンプル申し込み、問い合わせなどが該当します。
このような指標を用いることで、広告運用の効率性を客観的に評価できます。
2:CPAが重要な理由
広告運用において、CPAは非常に重要な指標です。
なぜなら、CPAが低いほど、広告費用に対する成果が大きいことを意味し、効率的な運用が行われていると判断できるからです。
一方で、CPAが高い場合には、1件あたりの広告費用が高くなり、費用対効果が低いと考えられます。
このため、CPAを正確に把握することが、広告運用の成功に直結するのです。
3:他の指標との違い
CPAと混同されがちな指標として、CPO(Cost Per Order)やCPR(Cost Per Response)があります。
CPOは1件の受注を獲得するための広告費用を示し、CPRは顧客からの反応を得るための費用を示します。
それぞれの指標には異なる目的があり、CPAとは目的とする行動の種類が異なります。
CPAの考え方
CPAの数字が高くなれば、利益よりも広告費用がかかり過ぎているということになり、反対にCPAが低いときは、広告費用に対して利益の方が大きいということになります。
しかし、CPAの「広告費用÷コンバージョン数」の内訳には
■広告費用=平均クリック単価×クリック数
■コンバージョン数=クリック数×コンバージョン率(CVR)
このように、「クリック単価」や「コンバージョン率」が関係しています。
そのため、1件当たりのCPAが上がってしまった場合には、クリック単価やコンバージョン率、クリック数などを見て改善策を考える必要があります。
「広告コストをかけているのに目標のコンバージョンが獲得できない」
「これまでコンバージョンが取れていたのに取れなくなった」
このような問題を抱える場合、まずはそうなった原因を探ることが重要です。
広告側
・広告のリンク先ページの変化
・広告文の変更によるクリック低下
・広告の仕様の変化による、コンバージョン低下
外部的要因
・季節や市場の影響
・競合他社が新しい広告を始めた
・入札したキーワードのクリック傾向の変化
CPAの改善策を見つけるには、どこでCPAが高騰しているのか原因を見つけ、その原因に対して的確な施策を行っていくことが重要です。
CPAが高騰する原因とは?
コンバージョンが下がる原因にもまた様々ありますが、広告側の原因だけでなく外部的な要因も考えられます。
無駄な広告費用を減らす
例えば、リスティング広告においてコンバージョンが獲得できていないキーワードを削除したり、バナー広告などでコンバージョンに至らなかったターゲット層を排除するなどが挙げられます。
そしてその一方で、CPAが低く、利益が高い広告に対して、新しいキーワードを追加したり、広告を拡大するなどして予算を当てることで、全体CPAの低下に繋げることができます。
コンバージョン数を増やす
WEBサイトのコンバージョン率を増やす方法には、あらゆる改善策が考えられますが、最低限意識するべき点には以下が挙げられます。
・広告のタイトルとメインビジュアルの内容を揃え、内容の相違がないようにする
・シンプルで分かりやすい文言で訴求し、ユーザーの興味を引く
・ユーザー目線に立って、知りたい内容、納得する内容にまとめる
WEBサイトの改善にはやるべきことが多数ありますが、まずは広告を見たユーザーに興味を持ってもらうこと、ページを離脱しないようにすることから取り組んでみてはどうでしょうか。ランディングページを制作する目的もその一つです。
CPAを下げるには「コストを減らすか」「コンバージョンを増やすか」
方法は、大きく分けて2つ。
予算としていた広告費用を減らすか、コンバージョンをさらに増やすかです。
目標CPAは低すぎると逆効果になることも
しかしCPAは低く抑えるほど良いという訳ではありません。
CPAには限界値があると上記で述べましたが、より大きな利益を出そうと目標CPAを限界値よりも大幅に下げて予算を組んでしまうと、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
・入札価格が低すぎて、広告が表示されずコンバージョン数が獲得できない
・予算が低いことで改善できる施策の幅が狭くなる
・目標CPAを実際の成果が大きく異なることで、分析や調整といったPDCAが働きづらい
CPAを低くすることは必要ですが、目標CPAを定めるときは現実的に運用が可能であるか、適切な数値かどうかを考えましょう。
目標CPAの設定方法
1:サイトで売上が発生するビジネスの場合
物販など、サイト上で直接売上が発生するビジネスでは、まず「限界CPA」を求めることが重要です。
限界CPAとは、1件のコンバージョンに対して支払える最大の広告費用のことで、収支がプラスマイナスゼロの状態を意味します。
例えば、商品単価が10,000円で、原価が7,000円の場合、限界CPAは3,000円となります。
しかし、利益を出すためには、この限界CPAを目標にはしません。
限界CPAを基に、目標とする利益や経費を考慮して、目標CPAを設定するのが一般的です。
例えば、限界CPAが3,000円で、利益として1,000円、経費として500円を残したい場合、目標CPAは1,500円となります。
このようにして、目標CPAは広告運用の収益性を高めるために設定されます。
2:サイトで売上が発生しないビジネスの場合
一方、問い合わせや資料請求などがコンバージョンとなるサービス業の場合、売上が発生するのは問い合わせや資料請求後です。
この場合も、まずは限界CPAを求めますが、ここでは「成約率」が重要な役割を果たします。
例えば、問い合わせが10回発生し、そのうち5件が成約に至った場合、成約率は50%となります。
成約率を考慮して限界CPAを算出し、それに基づいて目標CPAを設定します。
例えば、商品単価が20万円、原価が5万円、成約率が50%の場合、限界CPAは75,000円となります。
ここから利益や経費を引いた金額を目標CPAとすることで、広告運用の効率化を図ります。
3:ROASとの関係
広告運用では、ROAS(Return On Advertising Spend)という指標を目標とすることもあります。
ROASは、広告費に対してどれだけ売上を上げたかを示す指標であり、複数の商品を扱う場合に有効です。
商品が1つだけの場合は、CPAを目標にする方が適切ですが、複数の商品がある場合は、売上を考慮したROASを指標にすることで、より正確な評価が可能となります。
ただし、ROASの運用は売上を考慮するため、広告運用初心者には難しいことが多く、まずはCPAを目標にして運用し、慣れてきたらROASを導入するのがよいでしょう。
CPAを広告運用の指標にするのが適しているケース・適さないケース
1:コンバージョンの価値が一定の場合
CPAを広告運用の指標として活用するのが適しているのは、コンバージョンの価値が一定である場合です。
例えば、単一商品を取り扱っている場合や、商品価格に変動がない場合には、1コンバージョンあたりの価値が毎回同じであるため、CPAを基に広告の効果を正確に測定できます。
また、「資料請求」や「来店予約」など、コンバージョン時に直接売上が発生しないケースでも、CPAを指標にすることで、目標達成度をコントロールしやすくなります。
このような場合、CPAをKPIに設定して広告運用を行うことが効果的です。
2:コンバージョンの価値が変動する場合
一方で、コンバージョンの価値が状況によって異なる場合、CPAを指標とすることは適していません。
例えば、異なる価格帯の商品やプランを複数取り扱っている場合、コンバージョンごとに発生する売上が異なります。
このようなケースでは、1コンバージョンあたりの価値が変動するため、CPAだけを指標とすると、広告の効果を正確に評価できなくなることがあります。
具体例として、単価10,000円の商品Aと単価30,000円の商品Bがあり、それぞれのCPAが5,000円と10,000円であった場合、CPAだけで見ると商品Aの方が効率的に見えます。
しかし、実際には商品Bの方が1コンバージョンあたりの売上が高いため、CPAだけで評価すると、商品Bの潜在的な利益を見逃してしまう可能性があります。
このようなケースでは、CPAではなくROASをKPIに設定し、広告費に対する売上を基に評価する方が適切です。
3:ECサイトにおける運用
特にECサイトでは、複数の商品を取り扱うことが多く、それぞれのコンバージョンの価値が異なる場合が多いです。
このような場合、ROASを指標とすることで、売上に対する広告費の効率をより正確に評価できます。
一方で、広告運用初心者にとってはROASの管理が難しいこともあるため、まずはCPAを指標にして経験を積むことが推奨されます。
CPAを目標にして効果的な広告運用ができるようになったら、ROASを導入することで、より高度な運用が可能となります。
CPAを高騰させないための広告の改善について
次に広告の改善について、CPAの高騰を防ぐポイントをご紹介します。
1つ目は、無駄なクリックを減らすことです。
CVが少ないキーワードやデバイスでの出稿を止めることにより、CPAの改善になります。
パソコンやスマートフォンなど様々なデバイスで広告を表示することが可能です。
しかし、取り扱っている広告はデバイスによって配信の効果に差があります。
どのデバイスであると効果があるのかを明確にすれば、クリック単価の上昇を防げます。
注意点として、例えばスマートフォンのCVが取れていないために出稿を止めてしまうと、パソコンのCVも下がってしまう可能性があります。
スマートフォンで商品を知ったことにより、パソコンでのCVに至ることもあるのです。
スマートフォンへの入札とパソコンへの入札を調整してCPAを下げるようにしましょう。
2つ目は、有効なキーワードのクリック数とインプレッションを増加させることです。
入札を強化してクリック数を増加した場合、CPAが高騰してしまうリスクがあります。
コストを抑えながら、CVの増加とCPAの抑制を同時に実現させましょう。
インプレッションシェアの損失率を下げるためには、損失の多い広告のキーワードを見直しましょう。
それによって浮いたお金で入札単価を高めて表示順位を上げましょう。
他にも、有効なキーワードの出稿を増価させたり広告ランクの順位を上げたりすると損失率を下げられます。
ただし予算を圧迫しないように、入出単価には注意しましょう。
また、広告文の変更を行いましょう。
同じ広告文をずっと使用し続けると、ユーザーの目的とサイトの情報が合致していない場合はCVに至る可能性が下がってしまいます。
広告文の変更を行えば、ニーズの弱いユーザーからのクリックを避けてCV率の増加につなげられます。
ターゲットを明確にしたうえで、ユーザーの目的に合う広告文を作りましょう。
さらに、CVの多いタイミングに出稿を強化しましょう。
アクセスが集中する時間や曜日には偏りがあります。
どの時間や曜日に広告を出したいのかを明確にしましょう。
CV件数とCV率の高い時間帯や曜日を把握することで、より効率的に改善をすると良いでしょう。
3つ目は、キーワードとLPや広告文との親和性を高めることです。
キーワードとLP、広告文は関連性が低いと、CPAの改善やCVに至る可能性が下がってしまうのです。
ユーザーのニーズとサイトの目的を一致させられれば、効果を高められます。
CV率を高めるためには、キャンペーンごとにLPを作成して広告を配信すると有効的です。
商品やサービスによっては、トレンドや競合他社の影響を受けやすく、時間の経過によって成果がでない場合もあります。
広告を開いたときに、ユーザーのニーズを満たせるようなものを考えましょう。
4つ目は、LPを改善することです。
LPの初期政策に力を入れるだけでなく、改善を継続していけば成果を高められます。
そのためにはまず、メインビジュアルを変更してみましょう。
多くのユーザーはメインビジュアルによって、商品やサービスが魅力的かどうかを判断します。
商品やサービスの内容が明確なものをメインビジュアルに使用して、多くのユーザーの目的に沿うようなページにしましょう。
また、動線の改善を行いましょう。
LPのクリックによって、購入意欲の高いユーザーを申し込みに促せるような動線を作りましょう。
例えば、ボタンの色やデザインを見直しましょう。
また、申し込みまでのハードルを下げるような言葉を使用するとよいでしょう。
例えば、限定や特典などがあります。
また、LPが長すぎてしまうとユーザーが途中で離脱してしまう可能性もあります。
コンテンツの間にCVボタンを設置するようにしましょう。
まとめ
広告を運用する際は、目標CPAから予算を割り出し、費用対効果に見合ったCPAを設定することから取り組みましょう。
もしもCPAが高騰した場合には、高騰した様々な原因を探るとともに、広告側のコンバージョン率の改善も考慮するべきです。
そして、コンバージョン率の改善には、日頃からアクセス解析などのPDCAサイクルが欠かせません。問題に合わせた適切な施策をきちんと行うことで、コンバージョン率が向上し、結果的にCPAを下げることに繋がるでしょう。












へのお問い合わせはこちらから
