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LPOとは?成功事例から見る3つのポイント

2022.6.29
LPOとは?成功事例から見る3つのポイント
インターネットが普及してきた近年、LPOという単語を耳にしたことが多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。LPOとは、Landing Page Optimizationの頭文字からとった言葉で、ランディングページ最適化という意味で、ユーザーが検索エンジンを利用し始めに訪れるページ(ランディングページ)を改善することをいいます。

目次

LPOはどうして重要視されているのか?

LPOはどうして重要視されているのか?
近年よく耳にするLPOですが、どうして重要視されているのでしょうか。それはLPOがCVR率と密接に関わっているからです。CVR率とはConversion Rateの略で、ウェブページに訪れたユーザーのどのくらいが実際にサイトの成果=コンバージョン(商品の購入やサービスの予約)に繋がっているのかを割合で表したものです。



どれだけサイトにアクセスが多くてもCVR率が低いと利益には繋がらないので、ビジネスの利益を上げるためにはまずよりコンバージョンしやすいユーザーを多く集めることが重要になってきます。



そこで重要視されているのがLPOなのです。一般に、ウェブサイトに訪問したユーザーの半数近くは1ページ目で離脱してしまい、コンバージョンに結び付くことは少数。ですが訪問したユーザーが離脱した原因を特定しLPOを効果的に利用しすることでCVR率を劇的にアップすることが可能になってきます。

CVR率の上昇はビジネスの成功・利益に直接的に関わってくるため、最も重要視するべき指標です。ここでは実際にCVR率が大幅にアップした成功事例を元に、押さえるべきLPOのポイントを紹介していきます。

LPO実施の流れ

まず、現状を把握し、問題点を洗い出します。
アクセス解析から現状を把握し、サイト訪問者の意図や実際にどのような行動をしたかを知りましょう。

ページごとにどの点において問題があるのかを明らかにします。
具体的なLPO対策をする前に、現状をしっかりと把握することが重要です。
その際には、LPOツールやヒートマップなどを利用することをおすすめします。

次に、現状の問題点を改善するための仮説を立て、それに基づいた具体的な対策内容を決めていきます。

例えば、特定の流入経路のCVRが悪い場合は、流入経路元となる広告の訴求や検索ワードの意図とランディングページの内容に整合性がとれていないのではないかといった仮説を立てます。

この場合、流入経路ごとに複数のランディングページを用意し、それぞれに適切なコンテンツを配置するといった対策ができます。

そして、具体的な改善施策を行い、テストをします。
テストの方法には、以下のものがあります。

A/Bテスト

複数のランディングページを用意し、ランダムに出現させます。
それぞれの効果を測定し、数値の高かったページの出現率を上げることで、顧客転換率の増加を狙います。

多変量テスト

メインコピーやビジュアル、レイアウトなどのランディングページを構成するさまざまな要素について、複数の案を用意します。
それらの組み合わせにより構成される多数の組み合わせの中から、最適な組み合わせを見つけます。

トータルエクスペリエンステスト

ページ間をまたぐエクスペリエンスを複数用意しテストを行います。
1つのページだけでなく、すべてのWeb上の体験を反映して最適化します。

ここで注意したいのが、同時に複数のテストを行ってしまうと、結果の要因となったものが分からなくなってしまうことです。
そのため、時期をずらしたり、LPOツールを使用したりして、その改善施策が成果につながったのかを明確にする工夫が必要です。

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ファーストビューでサイト訪問者の心を掴む

ファーストビューでサイト訪問者の心を掴む
ファースビューとは、ユーザーがWebページにアクセスした際に一番最初に表示される、スクロールしないで表示される画面のことです。ファーストビューのみを見て離脱してしまうユーザーはコーポレートサイトだと40~60%、ランディングページだと70~90%と非常に高く、ファーストビューで一気にユーザーの心を掴み離脱率を低下させない限りCVR率は向上しづらいとされています。

例えば、オバマ大統領は大統領選挙での資金を集めるためのランディングページでファーストビューのメインビジュアルとCTA=Call To Action(ユーザーにアクションを促すためのボタン)を変更し、CVR率を40%も向上させました。ファーストビューでユーザーの心を掴むことはCVR率の向上に非常に効果的といえます。

では、ファーストビューの効果的なLPOはどのようなものになるのでしょうか。

ターゲット層を明らかにする

一般的にユーザーがファーストビューを見てから離脱するまでの時間は約3秒と言われています。その短い時間の中でユーザーを離脱させずページを読み進めてもらうためには、まずターゲット層を明らかにする必要があります。「誰でも」「どんな人にも」といった文言は多くの層のユーザーを掴むことができると考える方もいるかもしれませんが、逆にユーザーの興味が薄れてしまうことも多いのです。自分が読むべきページだと思わせるように、「20代女性が絶賛」「50代男性に大ヒット」など対象とするユーザーの層をある程度絞り込むことを意識しましょう。

横スライド画像で多くの情報を掲示

ファーストビューとして提示できる情報量は非常に限られています。伝えたい情報を少しでも多くユーザーの目に留まらせるためには、メインビジュアルに横スライドの動きを取り入れることが効果的です。限られたスペースに多くの情報・画像を載せることができるためより多くのユーザーの関心を引くことができます。

実績やランキングサイトでの順位などの数字を大々的に表示する

人間は「人気ランキング1位」「売上No.1」など数字による権威付けで商品へ好印象を抱きやすくなります。王冠やトロフィー、金メダルなどのイラストの上に数字を重ねるなどして印象的に目立つ位置に配置しましょう。数字のほかにも有名人や専門家の推薦、受賞歴も非常に効果的です。

わかりやすいデザインを心がける

サイトに訪れて最初に閲覧するページのデザインがごちゃごちゃしていたり、洗練されていないとユーザーの離脱率は高まります。読み進めたいと思ってもらえるようなデザインにするためには、それぞれの業種ごとにおすすめのカラーリングがあります。医療系は緑や茶色などのナチュラルカラーで癒しや安心を演出しましょう。ビジネス系は青やグレーなどの寒色で統一し、目立たせたい文字やここぞというところでエンジなど彩度の低い暖色系を使用することが効果的とされています。飲食系は黄色やオレンジなどのポップな暖色が食欲増進に繋がり、楽しそうな様子も演出することができます。

デザインで失敗しないための3つのポイントについて

1つ目は、LP制作の目的を確認することです。

目的によってLPの構成は違ってきます。
例えば、販売促進で資料請求してもらうといった目的が明確であれば、ランディングページが最適です。

一方で、サービスや商品を詳しく紹介したい場合は、サイト訪問者のために見やすいLPにする必要があります。
この場合、サービスごとにLPを分けることをおすすめします。

このように、どれほど見た目が良くても目的に合わない構成であれば、良いLPとはいえません。
そのため、事前にLPを制作する目的を確認しておきましょう。

2つ目は、LPを見てほしいユーザーのターゲットを決めることです。

ターゲットを決めることによって、LPに必要な内容が分かるようになります。
例えば、採用LPで学生をターゲットにする場合は、会社によって選考時期や流れが違うため、スケジュールや選考の流れについて掲載する必要があります。

ターゲットを決めていない状態でLPの制作を進めてしまうと、想像よりも成果が出ないLPになってしまいます。
成果が出るLPを作成するためには、LPを見てほしいユーザーのターゲットを定めることが重要です。

3つ目は、LPのコンセプトを決めることです。

コンセプトとは、LPでどのようなことを伝えたいかの基本的な考え方のことです。
そのため、デザインの良し悪しの判断基準となります。

コンセプトによってLPのデザインは違ってきます。
例えば、「信頼される会社」をコンセプトとした場合、フォーマルなデザインがしっかりとした印象を与えるでしょう。

加えて、LPで使用するメインカラーも重要です。
メインカラーは、LPの印象を左右します。
そこで、LPを通してどのようなことをターゲットに伝えたいかを考慮して、最適な色を選びましょう。
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エントリーフォームの最適化 EFO

エントリーフォームの最適化 EFO
EFOとはEntry From Optimizationの頭文字をとった言葉で、エントリーフォーム最適化のこと。EFOはアクセス数向上においてはウェブページデザインやコンテンツ内容に比べて優先度は低いとされていますが、CVR率向上のためには実はかなり重要視されています。

せっかく購入を決めたユーザーがエントリーフォームまできて最後のアクションを起こさないまま終わってしまうということは絶対に避けるためにもEFOは不可欠なのです。

実際にとある結婚式サイトでは、エントリーフォームのデザインや使い勝手の改善を行ったところ申し込み完了率が7%から16%まで向上した事例があります。



まず、ユーザーが入力フォームから離脱してしまう1番の原因は面倒であることです。フォームの記入欄が多かったり、エラーが表示されてしまったり、ちょっとした誤操作で入力内容が消えてしまうなど、少しの面倒ごとでもユーザーにとっては大きなストレスになります。EFOにおいて最重要視すべきは「ユーザーにとってストレスレス」なフォームを提供することです。そのためには、以下のポイントを押さえてEFOを行っていきましょう。



・入力ヶ所を少なくする

・住所を自動入力する

・エラー指摘は入力中にリアルタイムで行う

・ページを閉じられそうになったりリロードされそうになったらポップアップを表示する

・サジェスト機能の導入

・必須項目は目立つ色で表示

・入力完了までの流れを示す

・入力例を表示する

・「次へ進む」等のボタンは目立つ色にする



たかがEFOだと考えている方も多いですが、CVR率をあげるためには最重要なコンテンツとも言えます。先ほど挙げた結婚式サイト以外にも、引っ越しサイトや保育士向けの求人サイトでもEFOに力を入れたことで広告費を変えずにCVR率を向上させた事例があります。積極的に見直してみましょう。

CTAボタンの位置・色・テキストにこだわる

CTAボタンの位置・色・テキストにこだわる
CTAとは、Call To Actionの略で、ユーザーにアクションを促すためのボタンなどを指します。ユーザーにとってほしいアクション(資料請求、お問い合わせ、電話番号、商品購入)などに誘導するためのボタンにこだわることは非常に重要なポイントです。



フラットで目立たない色だと、ボタンだと認識されづらく見逃されてしまうことがあるため、背景とのコントラストを調節したり角を丸くするなどして分かりやすいボタンにしましょう。この事例では、CVR率は35.81%上昇しました。また、ボタンのテキストを「お悩み相談フォーム」から「お悩み相談フォーム 完全無料」としたところ、CVR率が68%も向上しました。少しの言葉を加えるだけでもユーザーの興味を引くことができるのです。

まとめ

いかがでしたか?

実際の成功事例を挙げてLPOの重要性をまとめてみました。ぜひランディングページの効率化の参考にしてみてくださいね。

この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
この記事の画像を作成したデザイナー
所属:株式会社Ryuki Design / 部署:デザイン部
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紙媒体のデザインからwebデザイン(LP制作・バナー制作)までオールマイティーにデザインが可能。
デザインだけではなく構成も得意なハイスペックデザイナー。毎回クオリティの高いデザインをクライアントに提供しています。

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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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