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webディレクターが知っておくべき「デザイン4つの基本原則」とは

2022.9.1
webディレクターが知っておくべき「デザイン4つの基本原則」とは
日々変化し続けるWebマーケティング市場で、より効果を発揮させるためにもサイトデザインや広告デザインは重要な要素です。

テンプレートを使用するにも、1からオリジナルのデザインを制作するにも、まずは基本的なルールを知っておく必要があります。



もちろんWebデザインだけでなく、さまざまな場面で必要となるデザインのルールです。

4つの基本原則を理解し、ユーザーに視認されやすい優れたデザインを行うためにもデザイナーに指示するwebディレクターが知っておくべき内容となります。

目次

デザイン4つの基本原則

デザイン4つの基本原則
デザイン制作の基礎とも言われる原則を4つまとめられたものを指します。誰でも分かりやすく、内容が伝わるデザインでさらにオリジナリティを表現できるデザインにするためにも、この原則はしっかり理解しておきましょう。



適切なタイミングで正しく使用できれば、アクセス数もアップする効果の高いWebデザインになり得ます。

近接 - Proximity

近接 - Proximity
人間の心理の働きとして、近くに並べられているものをグループとして認識する習性があります。そのため、コンテンツの位置関係を意識して配置するだけで、ユーザーにとって視認性の高いレイアウトになります。同じ要素を持ったものを近くに並べ、また違うグループとの間に余白をもたせることで明確なデザインが制作できます。境界線とコンテンツの配置場所は分かりやすい位置関係を意識して制作することで、直帰率の改善やユーザーの興味を引くデザインに繋がります。視線が何度も止まってしまうデザインはユーザビリティの低下に影響を与えるため、情報を組織化したデザインが重要です。

整列 - Alignment

整列 - Alignment
テキストの書き出し部分、コンテンツの配置場所の頭を整列させてデザインすることで、視覚的に一体感を与えられます。左揃え・右揃え・中央揃えといった機能がデザインツールやテキストツールに備わっており、コンテンツ内ではバラバラに配置せずに揃えてデザインすることが大切です。見えない直線を引くようにイメージして行うと、まとまりを持ったデザインになります。

強弱 - Contrast

強弱 - Contrast
デザインにメリハリをつけることでより視認性を高め、コンテンツを強調させるテクニックです。明度の差があるカラーを使用したり、フォントを変更したり、テキストのサイズを変更したりと通常の要素とは異なるデザインを施すことで重要性を伝えます。



デザインに一切のメリハリをつけずに制作すると、平坦な仕上がりになり、何を伝えたいのかわかりにくいレイアウトになってしまいます。ユーザーに直感的に内容を理解するデザインにするためにも、レイアウトに強弱をつけて分かりやすいものにしましょう。

反復 - Repetitioin

反復 - Repetitioin
統一性だけを持たしたデザインは1度で覚えてしまい、ユニークさが足りないまま印象に残らないことがあります。そのためテキストのサイズ感やフォント、書体、ラインの太さなど視覚的要素を繰り返し利用することで一貫性を持たしながら、ユニークさを表現するテクニックも必要です。しかし乱用しすぎてしまうと却ってわかり辛く、見にくいデザインになってしまうため注意が必要です。効果的に利用すれば孤立してしまっていたコンテンツを結び付けて、視認性を高めるポイントになるため、リズム感を意識してよく考えて取り込みましょう。

さらに知っておきたい、もう3つの原則

先ほど紹介したデザイン4つの基本原則に加えて、もう3つの原則を紹介します。
計7つの基本原則を理解することで、もうワンランク上のデザインができるようになるでしょう。

1つ目は、統一です。
デザインにおける統一とは、すべてのパーツがお互いを引き立て、伝えたいメッセージが共有されている状態を指します。
つまり、デザインから全体像を感じられ、メッセージに一貫性があるということです。

2つ目は、階層です。
階層とは、要素の重要度が高い順に並べることで、視覚的にデザインに理解しやすい流れを作り出すことです。

具体的には、最も伝えたいことを一番上に大きく配置することで、その情報を強調します。
そして、重要度に沿って上から下に配置していきます。
そうすることで、ユーザーがどこを見れば良いのか自然に判断できるようになるので、見やすいデザインに仕上げられます。

3つ目は、リズムです。
リズムとは、音楽の世界でよく使われる言葉ですが、実は、デザインを含めた建築や絵画など、あらゆる分野に存在します。
リズムは、リラックスから興奮までさまざまな感情を与えてくれます。

デザインにおいては、要素の配置と間隔によって生じるリズムを活用します。

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コンセプトを決めてデザインする

コンセプトを決めてデザインする
デザインを制作していく上で、まずは上記のような基本ルールの把握、そしてどんなことを伝えたいのかというコンセプトを決めることが大切です。

Webデザインを制作するには自社製品を売り出したいことや、ブランドとしての知名度を向上させたい、資料を請求してもらいたいなどそれぞれの目的があるかと思います。



「何のためにデザインを制作するのか」を明確にすることで、デザインの方向性が固まっていきます。そしてコンセプトが決まれば、ターゲットに合ったデザインを制作していきましょう。



例えば自社の製品を売り出すために広告を出稿するとなった場合。

ターゲットとなる相手が男性か女性か、年齢、職業、地域などの要素によって、制作するデザインも異なります。

商品を購入してもらいたいのであれば商品を目立たせて、押し売り感がなく、購入しやすいようなデザインにする必要があります。また若者がターゲットならポップでオリジナリティのあるもの、年配の方がターゲットならシンプルでフォントは大きいものにするなど。



初めてデザインを制作される方でも、まずはコンセプトをしっかりと固めること。そしてターゲット層に合ったデザインにするためにも、「近接」「整列」「強弱」「反復」の原則を取り込んだ制作を心がけてみましょう。

ノンデザイナーなら押さえたいデザインの基礎

デザイン初心者の方は、どうしてもプロのデザイナーの方と比較するとクオリティに差が出てしまいます。
「自分にはセンスがないのかな」と思いがちですが、初心者の方でもデザインの基礎的なポイントを押さえることで、クオリティをアップできます。

ここからはいくつかの基礎的なポイントを紹介します。

1つ目は、文字の調整です。
単純に文字を打つだけでは、美しいデザインに仕上がりません。
そこで必要になるのが、レディング・カーニング・トラッキングのスキルです。

レディングとは、行間のスペースを調整することです。
読みやすい文章にするためには、行間スペースを適度に調整することが重要です。

カーニングとは、一つ一つの文字間の調整をすることです。
カーニングがされていないと、何を書いているのか見えにくくなるので、1文字1文字がはっきりと見えるように調整しましょう。

トラッキングとは、文字グループ間の調整をすることです。
カーニングに加えて、文字グループ間のスペースを調整することも重要です。

文字をきれいに見せるには、これら3つの基礎スキルを身に付けられるようにしましょう。

2つ目は、文字数です。
ニュースやブログなど、文字数の多い文章を読む際、読むのに疲れたり、自分がどこを読んでいたのか分からなくなったりしたことがある方は多いでしょう。

特に気をつけたいのが、1行の文字数です。
1行の文字数は、短すぎても長すぎても読みづらくなります。
目安としては、横向きに35文字ほどが読みやすい文字数とされているので参考にしましょう。

3つ目は、孤立行です。
孤立行とは、文章の先頭や終わりのはみ出し部分のことです。
孤立行は、文章全体から浮いて見えるため、できる限り無くせるように意識してデザインしてください。

4つ目は、色の選び方です。
どの色を選ぶかによって、与える印象は大きく変わります。
色を選ぶ際は、色の理論を参考にして選ぶようにしましょう。

例えば、「赤」は食欲増進のイメージを与えるので、飲食関係に使用したり、「青」は誠実なイメージを与えるので、学校や法律関係に使用したりするのがおすすめです。

5つ目は、可読性・明瞭性です。
そもそも、何のためにデザインするのかというと、情報を伝えるという目的を達成するためです。
そのため、デザインする際は、情報を読みやすく、見やすくすることが大切です。

具体的には、文字が小さすぎたり、背景と文字のコントラストが低すぎたりする場合は、見やすくなるように調整しましょう。

まとめ

Webデザイン制作ではテキストのフォントやサイズ、ビジュアルといった少しの部分でユーザーの興味を惹きつけられる力があります。しかしその反面、一瞬にしてユーザーの興味を損失させてしまうこともあります。

デザインだけでなく、各コンテンツの一貫性や内容も重要です。キャッチコピーやメインのビジュアルで商品・サービス内容をイメージしやすいようなデザインが求められます。

まずは基本的な4つの原則を理解し、取り入れてみることから始めて見てはいかがでしょう。

この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
この記事の画像を作成したデザイナー
所属:株式会社Ryuki Design / 部署:デザイン部
※デザイナー一覧

紙媒体のデザインからwebデザイン(LP制作・バナー制作)までオールマイティーにデザインが可能。
デザインだけではなく構成も得意なハイスペックデザイナー。毎回クオリティの高いデザインをクライアントに提供しています。

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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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