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長いランディングページは成約率にどのような影響をもたらすのか?

2022.2.26
長いランディングページは成約率にどのような影響をもたらすのか?
ランディングページの長さは結果であり目的は成約を上げることになります。縦に長いLPはより高額かつ複雑な商材を扱う場合、短いLPはよく知られているブランドやイベント、無料の場合に効果的です。A/Bテストで改善していくうちに適切な長さのLPになります。

目次

はじめに

「成約を上げるためにもっとも適切なランディングページの長さはどれくらい?」

この問題については、ランディングページ作成中の人からすでに運用中の人まで、悩んだことのある方が多いのではないでしょうか。

中には“ページは短ければ短いほど成約率が高くなる”という結論を出す人もいます。

今回の記事ではランディングページの長さについて考えていきたいと思います。

そもそも、ランディングページの目的とは「成約」につなげること

そもそも、ランディングページの目的とは「成約」につなげること
ランディングページを作成する際に「ページの長さ」について迷う人はとても多いです。実際にWeb上にあるランディングページを参考として見比べてみても、ページの長さは千差万別といえるでしょう。

しかし、実際のところページの長さに意識を奪われすぎる必要はありません。なぜなら、ランディングページの目的はページの長さではなく、「成約(コンバージョン)につながるページ」を作ることだからです。あくまで必要な情報をすべて組み込んだ結果、ページが長いものになってしまった、でも成約率は高い、ということであれば何の問題もありません。

逆にいくらページが長くても成約につながらない場合は改善の余地があるといえます。

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長いランディングページの特徴とメリット

長いランディングページの特徴とメリット

「縦長LP」の特徴は、アクション以外のリンクを排除した1ページ完結型

縦長LPの大きな特徴はその名の通り、「縦に長いランディングページのこと」です。また、その特徴として、ひとつのページで完結することが一般的であるため、一枚完結型LPとも呼ばれます。

縦長LP内にはアクションボタン以外のリンクを徹底的には排除し、「離脱orアクション」の構図をハッキリとさせています。

日本ではこの縦長LPが主流ですが、海外のランディングページはコンパクトにまとまった短いものが主流といえます。日本のユーザーは海外のユーザーに比べて、テキスト(文章)から多くの情報を得ようとする性質があるとされていますので、多くの情報を詰め込むことができる縦長LPは日本人向けのページに適した様式と言えるでしょう。

縦長LPを運用するメリット:より高額かつ複雑な商材を扱う場合に効果的

縦長であることのメリットを挙げるとすれば、以下のような効果が期待できます。

*メリット1.多くの情報を入れられる

*メリット2. セールストークをLP上で実現可能



特に、縦長LPが効果的なのは「商材が高額で複雑な説明を必要とするケース」です。

LPで扱う商品・サービスが高額な場合、ユーザーの即購入につなげることは非常に難しいとされています。高額な商材をユーザーに購入してもらうためには、十分な情報を提示していく必要があります。そのため、多くの情報を入れることができる縦長LPは、高額な商材を扱う場合にとても向いています。



縦長LPの最大の特徴はランディングページ上でセールストークを実現することができる点です。セールストークとは「成約へつなげるためにユーザーの購買意欲を高める手法」のこと。もっと簡単に言えば、「成約へつなげるためにもっとも適した商材の情報を“伝える順番”」です。

一般的に縦長LPにはアクションボタン以外にリンクを貼ることはありません。これはユーザーの離脱防止のためです。そのため、基本的にユーザーはランディングページの内容の順に従って商材への理解を深めていきます。

縦長ランディングページのデメリット

縦長であることのデメリットを挙げるとすれば、以下のようなリスクが浮上します。

・デメリット1.何を伝えたいのかが分かりにくい
・デメリット2.ユーザーの課題とその解決策が見いだせない
・デメリット3.購入の決定打になりにくい

まず、ランディングページのデザインに凝りすぎると、内容にまで目が届かない可能性があります。
デザインが良くないより、魅力的な方が良いことに変わりはありませんが、結局何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。
内容を充実させて、その内容をより分かりやすくするためのデザインにすることを心がけましょう。

次に、商材を売り込もうとするあまりに、ユーザーの悩みに寄り添えていない可能性があります。
ユーザーには何かの課題があり、それを解決するために商材を買おうとします。
そのため、ランディングページでは、どのようなユーザーにどのような課題があるか、そしてどのような解決策があるかを説明します。
そこで初めて商材の説明に目が行くため、購入すべき理由と併せて紹介すると良いでしょう。

そして、縦長ランディングページでは、今すぐ購入しようと思える決定打になりにくいことがあります。
商材の説明をたくさんして、ユーザーに寄り添った内容にしても、購入してもらわなければ効果はありません。
万人受けする内容は、今すぐ買おうと思ってもらえなかったり、他にも同じような商材があるのではと他社に流れたりする可能性があります。
それを防ぐためには、今買うとどのようなメリットがあるのか、競合とはどのような違いがあるのかを明記すると良いでしょう。

縦長LPで使われるセールストークの型とは

縦型LPのセールストークは3つのパートに大きく分けることができます。

*ファーストビュー部・・・問題提起をすることでユーザーの興味や関心を刺激する最初のパート。

*ボディコピー部・・・ファーストビュー部で提示した問題の解決方法やその信憑性を明確にして、ユーザーを購入へぐっと近づけるパート。

*クロージングコピー部・・・ユーザーに求めるアクション(購入やお問い合わせなど)を明確に提示する最後のパート。

成約につながるランディングページをつくるには、このようにセールストークを3つのパートに分けて作成していく必要があります。

縦長ランディングページを作るときのポイントとは

長いランディングページのデメリットをカバーするために、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

・ページの途中にもコンバージョンボタンを用意する
・入力フォームを一体化させる
・ページにメリハリをつける

ランディングページが長いと、ユーザーは興味を持っていても、途中で離脱してしまう可能性があります。
それを防ぐために、最下部だけでなく、ページの途中にもコンバージョンボタンを用意すると良いでしょう。

ユーザーは、長いランディングページを読み終わる頃には、疲れてしまっています。
コンバージョンボタンを押しても、入力フォームが次のページにあると分かった場合、どのような感情が生まれるでしょうか。
おそらく、「購入するまでに何ページも入力する必要がありそうだ」「非常に面倒」と感じるでしょう。
そう思わせないために、ランディングページと入力フォームを一体化させると、ユーザーは最後まで離脱せずに購入するでしょう。

ランディングページを長くしても、内容が分かりにくかったり、同じことが何度も書かれていたりすると、ユーザーは興味を失ってしまいます。
内容の分かりにくさは、ページのデザインを工夫することで、視覚的に内容をサポートできるでしょう。
商材の強みを何度も伝えたいという気持ちは分かりますが、同じ表現を繰り返すと飽きてしまうため、表現に工夫することをおすすめします。
ページにメリハリをつけることで、長いランディングページでも最後まで読みたくなるページになります。

短いランディングページの特徴

短いランディングページの特徴

「短いLP」の特徴は、必要最小限のパーツで構成されたインパクト型

一方短いLPは、必要最小限のパーツで構成されており、テキスト量が少なく、直感的に商品やサービスの内容が分かるような構成になっています。画面をスクロールしなくてもページ内に収まってしまうようなものもあります。

基本的にはアクションボタン以外のリンクは排除し、「離脱orアクション」であるという点では縦長LPと共通していますが、中には内部リンクのあるものも存在します。

短いLPを運用するメリット:よく知られているブランドやイベント、無料のものに効果的

短いLPのメリットを挙げるとすれば、以下のような効果が期待できます。

*メリット1.視覚的にインパクトを与えやすい

*メリット2.リンクが目立つため、アクション(クリック)率が高まる



長い説明を必要としなくても、多くの人がピンとくるようなブランド、イベント、商品などの場合は、大きな写真や画像を掲載した短いLPの方が、魅力的に映ることが多いです。

また、無料の場合もそこまで多くの説明をしなくても、クリックしてもらえる可能性が高いでしょう。短いLPの場合、次のアクションであるリンク先が縦長LPよりも目にとまりやすくなりますので、縦長LPにして途中で離脱されるよりも、短いLPでまずアクションにつなげ、次の機会に改めて追加説明をした方が効果的です。

短いランディングページのデメリット

短いランディングページのデメリットを挙げるとすれば、以下のようなリスクが浮上します。

・デメリット1.ユーザーを説得しにくい
・デメリット2.時間を置いてから購入するユーザーは少ない

ランディングページは、短ければ短いほど、商材の内容の説明が薄くなってしまいます。

しかしながら、その商材を購入してもらうためには、ユーザーを説得する必要があります。
あまりにもランディングページが短いと、ユーザーを説得する前に一番下までスクロールしてしまうでしょう。
そのため、ランディングページにはある程度の長さが必要です。

また、ある商材を認知したあと、その場で購入せず、後ほど購入に至るケースはどのくらいあるでしょうか。
おそらく、良い商材だと思っても購入の決断をしなかったものは、その後に購入する機会がない方がほとんどではないでしょうか。
サイトから離脱したユーザーが再度訪れてくれるのを待つより、その場で購入してもらう方が確率は高いでしょう。
そのため、その場で購入の決断をしてもらうために、内容を充実させることが大切です。

ランディングページの適切な長さを決めるためには

ページ公開後の改善が成約率を高くする

ランディングページを作成するときには、常に「この情報(コンテンツ)はユーザーが求めているか?」という基準で考える必要があります。

しかし、ユーザーが求めているコンテンツかどうかを知るためには一度試してみなければわかりません。つまり、まずはランディングページを公開し、ユーザーの反応を見てから改善する姿勢が大切になってきます。



もっとも成約率に影響を与えるのは以下の2つです。

*コンテンツの質

*コンテンツの順番

これら2つの要素を改善していく中で「ユーザーが知りたい情報のみを適切な順番で伝えていく」ということが可能になってきます。

ページの適切な長さはA/Bテストによってわかる

そうは言っても、どのようにランディングページを改善していけばいいのでしょうか。

その改善方法として有効なのが「A/Bテスト」です。

A/Bテストとはコンテンツの有効性を図るWebマーケティングの効果測定方法のこと。



A/Bテストの流れは以下の通りです。

*ステップ1. ランディングページ内で効果を検証したいパートを決定する

*ステップ2. 検証パートが決まったら2つのパターンを用意する

*ステップ3. 検証期間内でその効果を比較する

*ステップ4. より効果が高いパターンを採用する

A/Bテストを繰り返していくことによって、ランディングページの質を向上させることができます。また、改善を繰り返していくうちに、そのランディングページにもっとも適したページの長さ(情報量)がわかっていきます。
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まとめ

今回はランディングページの長さについて考えました。

いかがだったでしょうか?

ページの長さはあくまで「成約率を向上のため工夫した結果である」ということがお分かりになったのでないでしょうか。

そして、適切なページの長さを知るには「ユーザーがどんな情報を求めているのか?」という視点で改善を続けていくことの重要性もわかりました。

A/Bテストを駆使しながら、その商品・サービスにもっともベストなパターンを見つけていきましょう。
この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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