ランディングページにおける離脱率の原因と改善方法
ランディングページの多くは、商品の魅力を引き出し購入に繋げるために作られた単ページです。ランディングページの最終目標は、ユーザーが該当商品の購入や申し込みなどを行うことです。
しかし、最終目標の成果へ繋げられず、ユーザーがアクションをせずページから離脱することもあります。
ユーザーの離脱にはいくつかの原因があります。「離脱率」という指標が重要になります。本記事は、離脱の原因や改善方法、離脱率について紹介します。
目次
ページからの離脱が多い原因とは
ファーストビューの意識
ファーストビューで使用する画像は、高解像度が望ましいですが、表示までに時間がかかることもあります。表示までに時間がかかるとユーザーがページを離脱する原因の1つとなります。可能な限り画像のファイルサイズを圧縮しましょう。
広告とリンク先の内容が一致していないといったユーザーを混乱させる書き方・デザインには注意して下さい。
購入・申込みフォームは簡潔にする
コンバージョン率が高いサイトの共通点として、入力フォームが簡単で手間が掛からないことが挙げられます。入力項目を最小限とし、ユーザーの入力ストレスを軽減させましょう。
また、スムーズに入力が出来るよう記入例を表示しましょう。スムーズに入力出来ることで、何度も入力する手間を回避出来、コンバージョンへ繋がる確率が高くなります。
入力に手間がかかるようであれば、改善すると良いでしょう。
商品やサービスのベネフィットの記載や差別化を行う
何のための商品・サービスか、ユーザーへどのようなメリットがあるのか、画像やテキストを使用しランディングページに記載しましょう。
画像だけでは表現が困難な場合、動画を検討して下さい。
商品が理解出来ても使用後のイメージが湧かない場合、コンバージョンへ繋がる可能性が低くなります。そのため、ベネフィットを記載することが重要です。
ベネフィットとは、ユーザーが商品を使用する未来を指します。
例えば、女性向けダイエットサプリのランディングページの場合、以下のメリットとベネフィットが挙げられます。
・メリット……痩せることができる
・ベネフィット……痩せて恋人に「綺麗になったね」と褒められる
商品・サービスを使用する未来、好ましい変化が起きる可能性をメリットと合わせて記載すると良いでしょう。
ベネフィットを記載し、価格・利便性・サービス内容・独自の強みなど他社商品と差別化することで印象を残します。
ランディングページの離脱率とは?
離脱率の解説と共に、直帰率との違いをまとめました。
直帰率とは
つまり、訪問者全体のうち、直帰した訪問者数の占める割合を示す数値になります。
(直帰率=直帰した訪問数÷全体訪問数)
Web広告からランディングページに誘導するとき、直帰率がWeb広告の効果を表すため、改善するときの指標として使えます。
離脱率とは
直帰率に対して、「離脱率」とは、複数のページをすべて閲覧したのち、そのページを最後に閉じて離脱した割合のことです。
離脱率について、Googleはアナリティクスヘルプの中で、以下のように定義しています。
「離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。」
つまり、離脱率は各ページ単位での割合になります。
(離脱率=各ページの離脱者÷ページのプレビュー数×100)
Googleアナリティクスで確認
アカウント取得後、「レポート」内にある「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」の順に開くと、ページに関するデータを確認することができます。
ランディングページにおける離脱率の役割
離脱率の改善は、上記の離脱原因に該当していないかチェックして下さい。
直帰率・離脱率は、ランディングページ改善における指標となります。
例えば、申し込みフォームの離脱率が高い場合、フォームの改善を行うと良いでしょう。離脱率と直帰率は、商品をカートに入れたが、購入に至らない時(カート離脱率)の確認や、LP改善を行うときの指標として使えます。
このように離脱率はランディングページにおいて、重要な指標となり改善の役に立ちます。
離脱率の改善方法
ただし、離脱率を改善するために必ず押さえておいてほしいポイントは、「必ずしも高い離脱率を下げれば良いわけではない」ことです。
各ホームページに最適な離脱率に調整・維持することが大切だと頭に入れて、この先の内容を読み進めてください。
1.EFO
「EFO」とは、入力フォームの最適化のことです。
ユーザーがお問い合わせや資料請求を行う前に目にする画面で、「ボタンのデザイン」や「フォームの入力項目数」といった条件によって、問い合わせ件数は大きく変わってきます。
入力フォーム画面における離脱率が高い場合は、EFOの実施が離脱率改善の一番の近道です。
2.ページコンテンツの改善
ページのコンテンツがユーザーのニーズに即していないと、離脱率は高くなってしまいます。
直帰率とは違い、離脱率は全てのセッションを対象とするものです。
そのため、サイト内の別ページから移ってきたユーザーが、コンテンツの内容が自分のも求めているものでなく、離脱してしまっている可能性が考えられます。
ページコンテンツを改善するためは、離脱しているユーザーの特性を調査したうえで、ニーズに合ったページにリニューアル・リライトを行いましょう。
3.ページデザインの変更
Webサイトのページデザインが、ユーザーが離れていく原因になっている可能性もあります。
例えば、テキストサイズがバラバラになっていたり、文字の色が見づらかったりすると、ユーザーはストレスを感じてしまいます。
ユーザーが心地良く使えるサイトにするために、「流入してくるユーザーにとって、見やすく、情報を収集しやすいページデザインとはどのようなものなのか」について、競合サイトや著名サイトを参考にして変更・改善していきましょう。
4.ページ表示速度の向上
見やすさだけでなく、ページの使いやすさも離脱率を改善するためには欠かせないポイントです。
その中でも、ユーザーが特に気にしていることが、「ぺージが表示されるまでにかかる時間」です。
ページの表示速度が遅いと、ユーザー離れに繋がってしまうので、Googleが公開している「ページスピードインサイト」を使って、自分のサイトの表示速度を確認しましょう。
5.内部リンクの構築
内部リンクを構築することも、離脱率を改善するための非常に有効な方法の1つです。
目につきやすい場所や大きさにこだわって、自社サイト内の別記事へのリンクを貼っておくと、態度変容を起こすユーザーに効率的な情報提供ができ、継続的なアプローチがかけられます。
さらに、Webサイト全体に内部リンクを構築しておくことで、Webサイト全体の離脱率を下げることにもつながり、ユーザーの満足度や信頼を獲得できるでしょう。
6.目的ページへの動線を設計する
コンテンツを作成する際には、特定のコンテンツを読み終わったユーザーが次に取ると想定される行動を考えて、ニーズに合った別記事や目的ページへのリンクを貼っておくことが大切です。
目的ページへの導線を設計するために、記事内にリンクを直接貼ったり、ページデザインとしてCTAなどを設置したりして、ユーザーが無駄なく・効率良く次のページに移行できる環境を整えましょう。
まとめ
ユーザーが長く愛してくれるサイトにするためには、離脱率を改善することが大切です。
離脱率が高いサイトだと、ユーザーが自社商品を魅力的に感じてくれていない可能性が考えられるので、離脱率を下げるために以下の施策を行いましょう。
・ファーストビューを意識して商品訴求を行う。
・購入/申し込みフォームは簡潔に少ない手間で入力できるように改善する。
・ベネフィットの記載や他社商品との差別化を図る。
また、離脱の原因と対策を知る指標として、Googleアナリティクスで離脱率や直帰率を意識しましょう。ランディングページでのコンバージョン改善のためにも活用して下さい。