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医療系ランディングページについて!禁止事項と効果的なLPの作り方を紹介

2022.7.8
医療系ランディングページについて!禁止事項と効果的なLPの作り方を紹介
ランディングページとは、商品を売ることに特化したWebページのことです。商品を売るためには非常に重要なページで、ランディングページの出来しだいで、商品の売れ行きが大幅に変わることもあります。通常、ランディングページは自由に作ってかまわないのですが、医療用ランディングページの場合は少し事情が違います。



医療用商品を販売するには、薬機法による制限があります。薬機法とはどのようなものか、薬機法違反表現の例などもご紹介しましょう。また、広告の内容にも禁止事項がありますので、それらに抵触しないように作らなければなりません。医療系ランディングページの効果的な作り方を解説します。

目次

良いLPを作るには

良いLPを作るには

LPを用意する目的

ランディングページは、サイト閲覧者がランディング=着地するページ、つまり商品購入を決めさせるページです。LPは縦に長い作りになっています。内容は閲覧者の購買意欲をそそるような構成になっており、読み終わる頃にはその商品を買いたくなるのが理想的なLPです。



このように、LPを用意するのは、サイト閲覧者に商品を理解してもらい、欲しいという気持ちにさせるためなのです。まず、商品のメリットや使い心地を閲覧者に知ってもらい、興味を持ってもらうことから始まって、商品をよく理解してもらって購入へと、意識を高めることを狙いとしています。



そのため、LPには多くの商品を入れるのではなく、1商品のみをアピールするほうが効果があるとされています。複数の商品をLPに入れると、サイト閲覧者が目移りして、結局どれも買ってもらえないという結果になってしまいます。

LPに必要な要素

LPには必要とされる要素が6つあります。



①まず、つかみの部分で目を惹く画像やイラストと、インパクトのあるキャッチコピーが必要です。



ここで「もっと知りたい」と思わせなければ離脱されてしまいます。



②LPには、サイト閲覧者が抱える悩みや、問題などについて書かれていることが重要です。



③商品の販売実績や、マスコミに取り上げられた事例などがあればベターです。



④商品の性能や成分表、権威あるデータなど、説得力のある数字も必要です。



⑤競合商品と機能や効能を比較した客観的な資料も揃えましょう。



⑥「初回半額」、「2個お買い上げで送料無料」、「100名様限定」など、今買えば得をすると思わせる内容を盛り込みましょう。



これらを合わせて、サイト閲覧者を惹きつけるようなページを作ります。ネットには数多くのLPがあるので、最近では閲覧者の目も肥えています。メリットばかり強調すると不信感を招くおそれがあるので、客観的なデータで納得させるような作りにしましょう。

LPは広告とセットで考える

せっかくLPを作っても、検索エンジンの自然検索だけでは効果がありません。そのため、LPを効果的に活用するには、広告をうまく利用して商品を宣伝することが必要です。



Web広告ではリスティング広告やディスプレイ広告が多いのですが、最近ではフェイスブックやインスタグラム、LINEなどのSNSを使った広告も効果を上げています。LPの制作はLP制作業者などに依頼することが多いのですが、外部に依頼する際は、売るためのデザイン構成とデザイン表現に長けた業者を選ばないと、見栄えはよくても結果に結びつかないLPになってしまうので注意しましょう。

医薬品などを販売する際の注意点

医薬品などを販売する際の注意点

薬機法(旧薬事法)とは

サプリメントや化粧品、健康食品などの広告は、薬機法に注意しましょう。薬機法に違反する内容が書かれたLPは、広告の審査が通らないことがあります。また、場合によっては薬機法違反で処罰されるおそれもあるので気をつけましょう。



薬機法とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称です。以前は薬事法と呼ばれていましたが、薬事法の内容に医療機器を加えて2014年に改正され、薬機法となりました。薬機法には、医薬品や医療機器に関する規制のほかに広告に関する規制もあり、虚偽や誇大広告を厳しく取り締まっています。



そのため、医薬品や医療機器、化粧品、健康食品などの広告は、薬機法に抵触しないように注意しましょう。その商品を使うことで、「特定の効果がある」「病気が治る」「健康になれる」などの勘違いをさせるような表現が、規制の対象になります。

薬機法違反表現の例

では、どのような表現が違反になるのか、具体的に見ていきましょう。



ただし、薬機法にはどのような表現が違反になるのか、具体例は示されていません。そこで、薬機法の理念に基づいて、使ってはならない表現を推測するしかないのです。まず、「病気が治る」とか「症状が改善する」「予防ができる」といった表現は使うことができません。



そのため、癌が治る、癌を予防する、癌を改善する、癌が消えるなどの表現は、すべて薬機法違反になります。また、ダイエット商品で「痩せる」「痩せやすくなる」「すっきりボディ」といった表現も規制されます。さらに、配合成分によって病気が治るという表現も使えません。



〇〇という成分が糖尿病を改善します」などの文言も使うことができないのです。また、効能を謳うためによく使われる、「もう手放せない」「効果を実感できる」といった表現も使わないほうが無難です。LPにはインパクトのあるキャッチフレーズが必要なので、ついこれらの表現を使いたくなりますが、くれぐれも注意しましょう。

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医療系LPで禁止されている広告とは

医療系LPで禁止されている広告とは

虚偽広告

「絶対安全です」「必ず治ります」などの表現が虚偽広告に当たります。医薬品でも手術でも絶対安全なものはありませんから、このような表現は虚偽広告となってしまいます。また、どんな病気でも必ず治ると言い切れるわけではないので、やはり虚偽広告とみなされます。要するに、「100%効果がある」という表現は使えないということです。

比較広告

「関東で一番医師が多い病院です」

「東京で一番治療費が安い病院です」

このような文言も使えません。



たとえ書かれていることが事実であっても、自分の病院が他の病院より優れているという表現は、医療の広告には使えません。日本一、業界初、ナンバーワン、最高、最大、究極などの表現にも注意しましょう。

誇大広告

「絶対治る」「効果絶大」といった表現が誇大広告として規制されるのはもちろんです。しかし、下記のような一見何でもなさそうな文言も、使うことができません。



「当院は知事の許可を得ています」



病院は都道府県知事の許可がないと開院できないので、知事の許可を得ているのは当たり前のことです。しかし、これをわざわざ書くと、まるで「特別に知事の許可を得た病院」であるかのように錯覚させてしまいます。これも誇大広告になるので注意しましょう。



また、以下の表現も規制の対象です。



「医師数〇名(2018年10月現在)」



その年月の医師数が正しくても、その後大幅に医師数が減っている場合は、最新の数字に直さなければ誇大広告とみなされます。

美容サプリと健康食品のLP制作について

美容サプリと健康食品のLP制作について

ターゲット層を明確にする

美容サプリと健康食品では、ターゲット層が違います。そのため、LPを制作するには、商品によってターゲット層を明確にしなければ、高い効果は得られません。美容サプリのターゲットはほとんどが女性ですが、健康食品は男女ともターゲットとなります。



また、ターゲット層が女性だといっても、年齢によって美容サプリに求める効果が違います。たとえば、シワを目立たなくするサプリは、中高年層の女性には人気でも若い女性は興味がありません。LPは顧客の購買意欲を高めるために作るものですから、ターゲットを細かく絞り込んで制作する必要があります。



そのためには、ペルソナを設定するのが効果的です。ペルソナとは、その商品に興味がある人の具体的な人物像です。たとえば、「35歳の女性で既婚、子供が1人いる。夫婦共働きで年収700万。最近肌のくすみが気になっている」といったものです。

ペルソナを想定し、ペルソナに合ったLPを作るようにしましょう。

ターゲット層や商品の特徴を生かした配色にする

LPに限りませんが、ホームページは配色によってかなり印象が変わります。男性向け商品の、LPの背景色をピンク系にすると違和感がありますから、それだけで離脱されてしまうかもしれません。このように、LPをターゲット層と合った配色にするのは、意外と重要なのです。



LPの色がターゲット層に合うかどうかは、そのLPを見た人にどんな印象を与えたいのかによって変わります。女性向けでやさしさやかわいらしさを強調したいなら、淡いピンク系の色が合うかもしれません。中高年男性向けの商品なら、青や緑にすると落ち着いた感じになります。



また、男性向けのLPで強さを強調したいなら、黒やゴールドがおすすめです。基本にする色が決まったら、それに合う背景色を選び、目立たせたい部分に使うアクセントカラーを決めましょう。ただし、使う色が多すぎると印象がぼやけてしまうので、3~4色くらいに抑えるほうが無難です。



さらに、文字のフォントにも気を配りたいものです。やさしい印象を与えたいなら、メイリオや丸ゴシックが合うでしょう。信頼、明朗を強調したければ明朝体、強さならゴシックが合います。このように、文字は色の印象もさることながら、使うフォントによって雰囲気がガラリと変わります。

ネット広告からランディングページへ誘導する

ネット広告からランディングページへ誘導する

本サイトに誘導してはいけない理由

ネット広告からランディングページへ誘導すると、最大で3倍近いコンバージョン率になると言われています。ではなぜ本サイトへ誘導してはいけないのでしょうか。それは、ネット広告から本サイトに誘導すると、そこには数多くの類似商品があるため、サイト閲覧者が目移りしてしまって、結局何も買わずに離脱してしまうからです。



つまり、せっかく閲覧者が特定の商品に興味を持ってクリックしてくれたのに、その先でまた別の商品を見せてしまうと、ただ迷わせるだけになってしまうのです。ある商品に興味を持ち、「買おうかな」と思い始めたところに別の商品を見せたのでは、すべてぶちこわしです。



せっかく「買おうかな」という気になった人に、多くの選択肢を与えてしまうことは、決していい結果になりません。そのため、顧客がAという商品を気に入ってクリックしたら、その先ではA以外の商品を見せないようにLPを作るのが、購買に結び付けるコツです。

まとめ

LPは、サイト閲覧者に商品購入を決めさせるページです。そのため、LPには目的の商品以外の情報は、できるだけ入れないのが鉄則です。LPに他の商品の情報を入れてしまうと、せっかく購入しようという気になっていたのに、また目移りさせることになります。



これでは、サイト閲覧者は迷った挙句離脱してしまうので、購買に結び付けることができません。このため、LPにはクリック先を設けず、目的の商品情報だけを提供する縦長の構成になっています。

これまでご紹介した内容を踏まえて、より魅力的なランディングページを制作していきましょう。
この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
この記事の画像を作成したデザイナー
所属:株式会社Ryuki Design / 部署:デザイン部
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紙媒体のデザインからwebデザイン(LP制作・バナー制作)までオールマイティーにデザインが可能。
デザインだけではなく構成も得意なハイスペックデザイナー。毎回クオリティの高いデザインをクライアントに提供しています。

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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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