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売上を改善させるために!ロジックツリーの使いこなし方を解説

2022.7.3
売上を改善させるために!ロジックツリーの使いこなし方を解説
LPを運用し始めたが、売上成果が出ないというケースが考えられます。

常にブラッシュアップをする必要がありますが、原因が分からないまま改善を行っては根本的な解決には繋がりません。そんな時は、運用しているLPのどこに問題があるのか、また改善のために何をする必要があるのかを明確にするために、ロジックツリーを使うことをおすすめします。



今回はLPの売上改善に繋げるロジックツリーの使いこなし方を簡単にご紹介します。

目次

ロジックツリーとは

ロジックツリーとは
LPを制作する目的として、商品の購入や資料の請求などがよく挙げられます。

購入や申込など最終的なゴールの成果がないとき、原因を追求して、改善していく必要があります。そのときに、LPの運用や制作にあたり、何が問題があったのかリストアップしながら、原因を明確化していきます。



例えば、元の命題を訪問数の向上に設定します。次に、考えられる原因や課題、解決策を書き出し、根本的な原因や具体的な解決案を絞り込んでいきます。



LP制作や改善には多くの工程や手間を必要とするため、ロジックツリーで優先順位を見出すことで効率的に行えます。



ロジックツリーを使えば、なぜ成果に繋がらないかという原因を追求でき、どのように解決をすればいいか答えを出すことができるため、使いこなせればLPの売上改善に繋がります。



上手く使いこなせていない方は、ロジックツリーの広がりが足りていないことがあります。できるだけ考えられる原因や解決案を書き出し、広がるように意識してみてください。一般的には5階層以上(1つの問題に対して62項目程)あれば、明確な答えが出てくるとされています。

LPにおけるロジックツリー

HP等は掲載している内容に興味のあるユーザーが訪問します。複数ページに渡ることから情報も伝えやすく、離脱も少ないとされています。それに比べLPは、何も情報がないユーザーの興味を喚起させ、購入や申込に繋げる必要があるため、コンバージョンや直帰率が重要になります。



今回は、コンバージョンを増やしたい時や直帰率を下げたい時に、どのようにロジックツリーを使えばいいかお伝えします。

コンバージョンを増やしたい時(問題解決ツリー)

コンバージョンを増やしたい時(問題解決ツリー)

2階層

まずはコンバージョンを増やすという命題に対して、必要な解決要素を洗い出します。

コンバージョンに影響する要素として、例えば2階層にはクリック率の改善とCVRの見直しを書き出します。

3階層

CVRはコンバージョン数÷訪問数で値を出せます。CVRが悪いと効率が悪く、無駄な費用が発生しているということなため、改善する必要があります。



・CVRの見直し→LPOやキャッチコピーの変更





クリック率はクリック数÷表示回数で値を出せます。クリックが低いと収益に大きく影響するため、早急に改善する必要があります。



・クリック率の改善→ターゲットの再設定、または表示回数を増やす

4階層

3階層で書き出した要素から必要な工程を書き出します。



・LPO→EFOやCVボタンの変更、訴求の見直し



・キャッチコピー→キーワードの見直し



・ターゲットの再設定→配信設定の変更



・表示回数を増やす→入稿キーワードの追加と掲載順位の向上

5階層

・EFOや訴求の見直し→競合他社の調査



CVRの改善のために今すべきことは、CVボタンの変更・キャッチコピーのキーワード見直し、競合他社の調査だと分かります。





・入稿キーワードの追加→関連性のあるキーワードの洗い出し



・掲載順位の向上→品質スコアの向上と入札単価を上げる

6階層

・品質スコアの向上→広告文の見直しとA/Bテスト



CVR改善のために今すべきことは、配信設定の変更や関連性のあるキーワードの洗い出し、広告文の見直しとA/Bテストだと分かります。

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直帰率が高い(原因追求ツリー)

直帰率が高い(原因追求ツリー)

2階層

まずは直帰率が高いという命題に対して、考えられる原因を掘り出します。

主な原因として、表示速度が遅い、ファーストビューに魅力がない、導線が分かりにくい、ターゲットが不明などが挙げられます。

3階層

2階層で書きだした各要素に対して、考えられる原因を書き出します。



・表示速度が遅い→画像の圧縮をしていない



・ファーストビューに魅力がない→デザインが商材と合っていない



・導線が分かりづらい→CVボタンの位置が分からない



・ターゲットが不明→キャッチコピーが分かりづらい

4階層

3階層で書き出した要素に対して、考えられる原因をさらに掘り出します。



・デザインが商材に合っていない→競合他社の調査不足や商材のリサーチが足りない



・CVボタンの位置が分からない→1か所にしか設定していない



・キャッチコピーが分かりづらい→キーワードが掴めない

5階層

4階層で導きだした原因から、

・画像の圧縮作業

・競合他社の調査

・クライアントへのヒアリング

・UIデザインの設計

・キーワードの見直し



など、今すべきことを明確化します。
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ロジックツリーの作り方のポイントをご紹介!

1つ目は、全体の定義を明確にすることです。

全体から部分に物事を分解していく思考ツールがロジックツリーです。
そのため、「全体の定義」がぶれてしまうと、ロジックツリーで枝分かれした「部分」も本題から離れていってしまいます。

ロジックツリーを作る際は、分解することに意識を持っていきがちですが、本当に重要なのは分解前の全体の定義なのです。
正しく分解していくには、視野を広く持ち、全体の定義を明確にするところから始めましょう。

2つ目は、仮説思考で分解の切り口を探すことです。

ロジックツリーにおいて、「分解すること」はテーマの一つです。

しかし、分解していくには、組織別、商品別、エリア別、顧客層別、チャネル別など、たくさんの切り口の中から選ばなければいけません。

このときに仮説思考というのが重要になってきます。
仮説思考とは、今ある限られた情報のみで問題の本質や全体像をイメージし、現在において最も妥当性のある結論を導き出す思考法のことです。

ロジックツリーの切り口を探す際に、仮説思考を利用すれば、より精度の高い分解ができるようになるでしょう。
そのためには、クリティカルシンキングのような物事を鵜呑みにせずに考えられる力を身に付けることが大事です。

3つ目は、包含関係と因果関係を意識することです。

ロジックツリーを分解する際は、包含関係か因果関係のどちらかの関係で分解しないと成立しません。

ここでの包含関係とは全体が部分の総和で成り立っているという関係で、因果関係とは原因と結果の関係のことです。
ロジックツリーを作る際は、「なぜ」と原因を問い、「だから何」と影響を問い続けることが大切です。

4つ目は、MECEに考えることです。

MECEとは、ロジカルシンキングの考え方の一つで、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略称であり、「お互いに重複せず、全体に漏れがない」という意味です。

ロジックツリー内での重複は、無駄な投資や生産性の低下を招くため、MECEはとても重要な考え方になります。
また、全体に漏れがあるということは、見落としがあるということを示しているので、最終的にはロジックツリーが失敗する可能性もあります。

MECEの考え方を取り入れることで、より構造的になり、全体の漏れもなくなるでしょう。

5つ目は、ロジックツリーの右端が行動になるように作り続けることです。

ロジックツリーで分解を続けることで、右に進むにつれて内容はより具体的になっていきます。

よくある質問として、「ロジックツリーはどこまで作れば良いのか」というのがありますが、ビジネスで成果を上げるには、行動まで結びつける必要があります。
そのため、ツリーを作る際は具体的な行動にたどり着くまで分解するようにしましょう。

ロジックツリーとピラミッドストラクチャーの違いとは?

ロジックツリーと似たようなものにピラミッドストラクチャーというのがあります。
横方向に細分化されるのがロジックツリーであるのに対して、縦方向に細分化されるのがピラミッドストラクチャーです。

縦に分解していくことで、主張を支える根拠を見つけられるようになります。
例えば、「おいしいラーメンがある」という主張に対して、スープ、麺、具材という風に分解できます。

スープがおいしい根拠は何なのか、麺がおいしい根拠は何なのか、具材がおいしい根拠は何なのかなどをさらに分解して根拠を強くすることが目的です。

主張の根拠を分解していく際は、メリットに加えて、デメリットにも注目することで、より説得力のある根拠が作れます。

ロジックツリーの使い方は様々

ロジックツリーの使い方は様々
LPでの売上が伸びないときに、頭で考えるだけでは解決策は浮かばないと思います。

一旦整理をするという意味でも、ロジックツリーは活躍します。

また、今回ご紹介したように、問題の原因特定やプロセスの優先順位を付けるときにも役立つため、効率的に作業したい時におすすめ。



売上減少に影響している要素を見つけ出すことができれば、LPの精度を高めることができるので、ロジックツリーをどんどん利用してみてください。

まとめ

LPでの売上が伸びないときに、頭で考えるだけでは解決策は浮かばないと思います。
一旦整理をするという意味でも、ロジックツリーは活躍します。
また、今回ご紹介したように、問題の原因特定やプロセスの優先順位を付けるときにも役立つため、効率的に作業したい時におすすめです。

売上減少に影響している要素を見つけ出せれば、LPの精度を高められるため、ロジックツリーをどんどん利用してみてください。
この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
この記事の画像を作成したデザイナー
所属:株式会社Ryuki Design / 部署:デザイン部
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紙媒体のデザインからwebデザイン(LP制作・バナー制作)までオールマイティーにデザインが可能。
デザインだけではなく構成も得意なハイスペックデザイナー。毎回クオリティの高いデザインをクライアントに提供しています。

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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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