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デザインのコンセプト決めが成功の鍵!設定方法を解説

2022.9.11
デザインのコンセプト決めが成功の鍵!設定方法を解説
LPの制作で、デザインに悩まれている方は多いかと思います。


・トレンドを取り入れたい


・イメージ通りに制作できない


・どうすればいいのかわからない



さまざまなポイントでどうすればと悩んでいる方はあらためて、「コンセプト」がしっかり定まっているか確認してみましょう。


デザインを制作していく中でコンセプトを決めることは、優れたページ制作の重要な鍵となります。

目次

デザインのテーマとコンセプトの違いとは?

「テーマ」と「コンセプト」、一度は聞いたことのある言葉ですが、これらの違いをきちんと説明できる方は少ないでしょう。
デザインを考える時もこの2つの言葉はよく出てきます。
なお、混同されがちなこれらの言葉にはいくつかの違いがあります。

テーマ

「テーマ」とは、お題、主題を意味する言葉です。
物事を考える際のスタート地点、ゴールや目標を指して使うことが一般的です。

例えば、携帯電話のテーマは携帯できる電話、靴のテーマは足を守り快適に歩けることです。
何かを販売するとき、買い手は販売されているものそのものが欲しいとは限りません。

携帯電話を購入する方は遠くの方と電話がしたいため、靴を購入する方は素足で外を歩きたくないため、購入します。
そういった「困りごと」や「概念」がテーマです。

コンセプト

「コンセプト」とは、テーマへの回答、提案、解決方法を指します。
テーマをより細分化したものがコンセプトと言えるでしょう。
細分化されたコンセプトが大まかなテーマを修飾し、より明確な目標、方向性ができるのがコンセプトです。

つまり、これらをまとめると何かの課題があった時、その課題がテーマになります。
そして、その課題を解決する方法としてコンセプトが挙げられます。
一般的に1つのテーマに対して複数のコンセプトが生まれます。

例えば、電気自動車の場合、「電気で車を動かしたい」というテーマがあり、それに対して小型、トラック、スポーツカー、ライドシェアリング、自動運転、4輪独立駆動などのコンセプトを各自動車メーカーが発表しています。

また、人、企業によってテーマが同じであってもコンセプトはさまざまです。
例えば遠くの方と連絡を取りたいとき、消費者は携帯電話を使って電話しても良いですし手紙を送っても良いわけです。
現代ではSNSのようなアプリケーションで連絡を取り合うことも一般的ですから、「遠くの方と素早く連絡を取りたい」というテーマに対して「アプリケーションを作る」というのもコンセプトとして成立します。

より音質の良い携帯電話をつくる、操作が簡単なアプリケーションをつくる、電波が届かない場所に手紙がすぐ届く仕組みをつくる。
これらは方向性の全く違うコンセプトですが、いずれも「遠くの方と素早く連絡を取りたい」というテーマに対して取り組まれるものです。

コンセプトを設定する重要性

コンセプトを設定する重要性
LPはファーストビューと呼ばれる最初に表示されるコンテンツから、クロージング部分まで縦に長く作られているデザインです。


ページの遷移は基本的になく、他の広告よりも画像を多く使用できたり、デザインに制限がないことから企業イメージに合わせるのではなく、商材のアピールやイメージに合ったページをデザイン制作できることが魅力の一つ。



ですがその自由度の高さから、競合他社との差別化やオリジナリティのあるデザイン制作というのが難しいという問題もあります。



アピールポイントや、商品イメージはあるけれども具体的にどのようなページにしていけばいいのか。トンマナの設定やキャッチコピー、画像の選定と留意すべきポイントは多くあります。


デザインが上手くまとまらない。
そんな時にこそ、事前に明確に設定された「コンセプト」が重要になってきます。
直訳すると「概念」という意味を持つコンセプトは、全体を通して基本的な骨格部分となる要素です。

ページを制作する意味や目的、伝えたいことの意味などを示すもののため明確に設定しておくことで、「どんなデザインにすれば?」という疑問を解決に導いてくれます。

またグループでLPを制作している場合や、制作会社へ依頼する際などにも認識のすり合わせ内容としてコンセプトが明確化されていることは重要なポイントになります。
何かしらの指示を出したとしても、ものを作る仕事である以上作り手の感性が制作物には大きく影響してきます。
その影響は個性であり、個性のない制作物に魅力を感じる方は滅多にいません。

しかし、その個性が作りたかったものとは違う方向性に発揮されている、ということがしばしば起きます。
その原因こそがコンセプトです。
コンセプトはどんなものを作りたいかを伝えてくれますから、コンセプトがきちんと伝達されていることでどんなものを作ればよいのかが効率よく作り手に伝わるわけです。

解決策が見つかる

解決策が見つかる
直訳すると「概念」という意味を持つコンセプトは、全体を通して基本的な骨格部分となる要素です。


ページを制作する意味や目的、伝えたいことの意味などを示すもののため明確に設定しておくことで、「どんなデザインにすれば?」という疑問を解決に導いてくれます。


またグループでLPを制作している場合や、制作会社へ依頼する際などにも認識のすり合わせ内容としてコンセプトが明確化されていることは重要なポイントになります。

統一感が出せる

具体的なコンセプトが定まればデザインの方向性が定まります。1コンテンツずつ制作していくLPでは、制作してから全体にいまいち統一感がなくなってしまったり、違和感のある配置になってしまったりすることも多々あります。


コンセプトを基に制作を進めていけば、全体のトンマナを揃えた一貫性のあるページ制作が進めやすくなります。

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コンセプトを設定する方法

コンセプトを設定する方法
コンセプトを定めることは、効果のあるLP制作に重要です。


では、どのように設定していけば具体的なコンセプトが定まるのでしょうか。


設定方法を解説します。

アピールポイントを言語化する

自社の商材については既に知り尽くしているため、いざ具体的にアピールポイントをまとめるとなるとニュアンスに悩んでしまいませんか?
なぜその商材をおすすめしたいのか、明確に言語で表現しておくことでLPの基盤となります。
世間が何を求めているのかに意識が向いてしまうこともありますが、世間が求めているものと提供できるサービスが同じとは限りません。

いくら夏の暑い日に水分補給が大切だからといって温かいココアが売れるわけではないことと同じです。
提供する商材のことを中心として、消費者が魅力的に感じるアピールポイントを伝えましょう。

ターゲティングを徹底する

年齢、性別、居住地域、趣味、職業といった商材を利用してもらいたいユーザーを明確に想定しておきましょう。
ターゲティングが細分化されれば、LPをデザインする際にその対象となるユーザーに合ったデザインが見つけやすくなります。

属性だけでなく、商材を利用してもらいたいユーザーを具体的にイメージするようにしましょう。

ターゲティングを徹底する

ベネフィットが伝わるビジュアルをイメージする

ベネフィットとは利益の英語をカタカナ読みしたものであり、商材の場合はその商材を購入することで得られる利益のことだとされています。

ユーザーは商材を購入するのは、その商品やサービス自体が「ほしい」のではなく、商品を利用することで得られる「結果」を求めているからです。
商品がどのようなものなのか伝わるビジュアルはもちろん必要ですが、実際に商品を利用したことでどのような効果が得られるのかが明確に伝わるビジュアルを制作しておくことがLPでは重要です。

実際に手元に届くまで商品に触れられないオンライン上の取引で、ベネフィットの明確化はLPとしての効果を発揮させられるかのポイントになります。

ベネフィットが伝わるビジュアルをイメージする

定めたコンセプトをデザインに活用する

定めたコンセプトをデザインに活用する
コンセプトが定まれば、コンセプトに合ったビジュアルから文字フォント、配色、全体のトンマナが揃います。


ユーザーはさまざまな経路でLPへと訪れ、ファーストビューで「自分のための商品だ」と思えばページを読み進めていきます。



ファーストビューでの直帰率が7割以上とも言われているため、どれだけ明確に定めたコンセプトに合ったデザインを制作し、強く訴求できるかが重要なポイントです。


「20代の働く女性に向けた商材」ならポップで華やかなデザインを。「40代の太った男性に向けた商品」なら爽やかでキャッチコピーが目立つデザインに。


というように、ターゲティングやアピールポイントが明確化されていればふさわしいデザインが浮かびやすくなります。



またコンセプトさえ定まっていれば、制作会社へ依頼する時やテンプレートを利用するときにも役立ちます。


数多くある制作会社やテンプレートの中から、コンセプトに合ったものを採用 できます。

コンセプトをデザインにどう活かすのか

コンセプトを決めてもLPにどう活かすのかが分からなければ意味がないですよね。
決めたコンセプトをデザインに落とし込んでいくのには流れがあります。

WEBサイトの構成を決める

まずは、デザインの大まかな構成を決めていきましょう。
コンセプト設計で出てきたことを意識しながら、サイトにのせるコンテンツの優先順位やどのように見せるのかを決めていきます。
サイトマップを作成しトップページから下のページまで飛んでいけるサイトマップを作成することをおすすめします。

これによりサイトの利便性が増し、閲覧者にとって興味のあるところに飛んでいけます。
これは読み返す際にも読みたいところだけをピンポイントで読めたり元々読んでいた場所に戻りやすかったりと便利なため、読みやすい記事作りという観点からもおすすめです。

ここで注意したいのがトップページです。
トップページはサイトの顔です。
そのため、どの情報を持ってくるかによってサイトの印象が変わります。
一目でサイトの伝えたいことや企業イメージを伝えられるようにすると良いでしょう。

また、ユーザーは、文章を隅々まで読んでくれるほど忍耐強くありません。
求めている情報がない、読みにくいなどと判断された場合、記事の途中であっても読むことをやめてしまい、違うサイトに移動してしまうかもしれません。
最後まで読んでもらえたとしても、隅の方にある情報まで読んでもらえるかは構成やデザインによるところも大きいです。

内部リンクや目次などを有効的に活用したり、使いやすいサイトと感じてもらい、リピーターを増やしましょう。

デザインルールの詳細を決める

言語で出したコンセプトイメージをデザインに反映していきましょう。
ここで重要なのが統一感です。
ルールを決めておかないと統一感が出ず、ちぐはぐしたサイトになってしまいます。
以下の要点ごとにルールを決めておきましょう。

1つ目は、色彩です。
どんな色彩を選ぶかによって、色彩のイメージは大きく変わります。
そのため、細かく設定するようにしましょう。

例えば、ピンク色1つとっても派手でポップなピンク色や、優しい色合いのピンク色など、さまざまな色が存在します。
色を決めた方は派手でポップなピンクを想定してピンクを指定したとしても、できあがったものに優しい色合いのピンクを使われていたら受けるイメージはまるで違うものになってしまいます。

色の種類だけでなく、どんなイメージを与えたいのか、彩度や明度などもできる限り細かく決めておくようにしましょう。

2つ目は、フォントです。
フォントも印象に大きく影響する要素の1つです。

フォントによって受ける印象や読みやすさ、商材との相性などがまるで変わってしまいます。
単体では良いと思ったフォントも、サイトの色や内容との相性も良いとは限りません。
サイトの理想の印象に合うフォントを選びましょう。

一方で、デザイン性を意識するのも良いですが、サイトの第一の目的は読んでもらうことです。
見やすさや読みやすさを一番に考えるようにしましょう。

3つ目は、余白です。
余白もデザインの1つです。

「人に読んでもらう」ということを考えると、どうしても文章について考えがちですが、文字が書かれていない部分というのも読みやすさに大きく影響を与えます。
余白がないサイトは非常に読みにくい一方で、余白が多すぎるサイトは文章の繋がりが感じられない、目を動かさなければならないため疲れてしまったり没入感が無かったりとそれはそれで読みにくいです。

サイト全体に統一感が出るようにどこにどのくらい余白を作るのか、ルールを設定しておきましょう。

まとめ

制作会社やテンプレートの数も多く、他社と違うページを制作するにはどうればいいのか。またイメージしていたページと異なるデザインになってしまう。そんなお悩みを抱えている方は、もう一度コンセプトを見直してみましょう。


デザインに取り掛かる前にどれだけ明確にコンセプトを定められているかによって、LP全体のクオリティも異なります。

この記事を書いたライター
LPの制作に特化したデザイン会社(LP制作実績)。累計では数千LPデザインを手掛けております。すべて内製化しており、構成からデザイン、コーディングまですべてご対応可能です。各種サーバーのご対応はもちろん、楽天市場、ヤフーショッピングなどのモール系などへの反映もご対応可能です。
この記事の画像を作成したデザイナー
所属:株式会社Ryuki Design / 部署:デザイン部
※デザイナー一覧

紙媒体のデザインからwebデザイン(LP制作・バナー制作)までオールマイティーにデザインが可能。
デザインだけではなく構成も得意なハイスペックデザイナー。毎回クオリティの高いデザインをクライアントに提供しています。

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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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