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邪魔なインターステイシャル広告は削除した方がSEO的にもユーザビリティ的にも効果あるの?

2022.2.25
邪魔なインターステイシャル広告は削除した方がSEO的にもユーザビリティ的にも効果あるの?
インターステイシャル広告はなるべく削除しましょう。ユーザー体験を損ねる特徴があるため、Googleはインターステイシャル全般の対策を開始しています。インターステイシャル広告について詳しく解説します。

目次

はじめに

近年人気を集めている広告「インターステイシャル広告」は、企業にとっては使いやすいですが使い方次第で「SEO・ユーザビリティ両方の点において悪影響が生まれやすいもの」になります。

そのため、2017年にはGoogleがインターステイシャル全般に対して対策をとる方針を下しました。



間違った使い方でインターステイシャル広告を掲載した場合、正しいインターステイシャル広告の使い方などについて解説します。

インターステイシャル広告とは「画面に大きく表示されるネット広告」のこと

インターステイシャル広告とは「画面に大きく表示されるネット広告」のこと
インターステイシャル広告とは、サイトの閲覧中に大きく表示されるネット広告のことを指します。

比較的新しいタイプのインターネット広告であり、主にスマートフォン向けのサイトに使われています。特に、アプリとの相性は良いとされており、アプリの収益モデルとして人気を集めています。



しかし、このインターステイシャル広告は時にユーザビリティに悪影響を与えてしまう可能性があります。

インターステイシャル広告は「このページを閉じる」や「このページをスキップする」などのボタンをクリックしない限り、画面から消すことができません。つまり、ユーザーは読みたいコンテンツまでスムーズにたどりつくことができなくなり、インターステイシャル広告によってストレスを感じさせてしまう場合があるのです。

そして、広告によってはミスタップを誘う目的で「広告を閉じるボタン」が小さく作られている悪質なものもあります。このような方法では当然、ユーザーの不満は溜まる一方となります。

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インタースティシャル広告の強みとは?

インタースティシャル広告には、主に次の2つの強みがあります。

1つ目は広告を表示するためのスペースが不要であることです。

インタースティシャル広告は画面全体に表示されるため、広告用のスペースを確保する必要がありません。

よりコンパクトにまとまったサイトを作成したいときや、スペースが限られている場合などに適しているでしょう。

2つ目は広告効果が高いことです。

インタースティシャル広告はコンテンツの間に表示されるため、コンテンツを読み進めるためには何かしらのアクションを起こす必要があります。

画面全体を使った広告を必ず目にすることになります。
そのため、ユーザーの目を引くことで、バナーに比べて訴求効果が期待できるのです。

インタースティシャル広告は海外で始まった広告形式であり、海外のサイトでは頻繁に使用されています。
日本にも普及していますが、現在ではバナー広告の方が多くなっています。

ここでは、インタースティシャル広告の強みをお伝えしましたが、一方で、注意点も多くあります。
次の章ではその注意点についてご紹介します。
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インタースティシャル広告の注意点について

1つ目はブロックされる可能性があることです。

広告の良し悪しに関係なく、Google Chromeには悪質な広告をブロックする機能があります。

悪質と言えば「公序良俗に反する」ことが考えられますが、Googleの基準はそれだけではありません。
ユーザーがサイトの閲覧時に邪魔と感じるような表示や、間違えて広告をクリックしてしまうようなつくりになっているものも悪質と判断するのです。

この基準に従って悪質と判断されれば、広告のブロック機能によって表示されなくなってしまいます。
Googleはユーザーの利便性を優先しているということを意識することが重要です。

2つ目はSEO対策に影響が出ることです。

Googleでは、インタースティシャル広告がユーザーの閲覧を妨げていると判断する基準を設けています。
その基準に当てはまったサイトは、評価を下げ、SEO対策において影響を受けてしまうのです。

Googleのサイト順位を決定するシステムは、様々な観点から判断されているため、順位が低下したからといってすぐにインタースティシャル広告を疑う必要はありません。

しかし、一定の基準を満たしていない場合は、少し影響しているのではないかと考えるようにしましょう。

3つ目はインタースティシャル広告の閲覧時間は約0.8秒であるということです。

通常のモバイル広告の閲覧時間は約0.2秒とされているため、インタースティシャル広告には意味があるのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実際に経験したことがある方もいらっしゃると思いますが、基本的にこの0.8秒間は閉じる方法を探しているのです。
この時間がストレスになったことがある方も多いでしょう。

4つ目は広告を掲載している企業の評判を下げることです。

広告は企業や商品の認知度を上げることで、購買意欲に繋げるためのものです。
広告の作成には費用と手間がかかります。

そんな広告を掲載している企業の評価を下げるとなると全く意味がありません。
どのような広告にもこのリスクはありますが、インタースティシャル広告は「嫌であれば見なければ良い」という選択をさせません。

そのため、企業の評判を下げるリスクもその分高くなるのです。
実際に、Googleの調査によると、アプリのダウンロードでインタースティシャル広告が出たために、69パーセントのユーザーがサイトの訪問をやめました。

自社に対して嫌悪感が感じられるのであれば、広告を見られない方が良いといった考えになることもあるでしょう。

Googleはインターステイシャル広告対策を開始している

実のところ、Googleは以前から「アプリインストールをユーザーに求めるインターステイシャル広告」を低く評価していました。しかし、2017年からはインターステイシャル広告の対策として、インターステイシャル全般にはさらにマイナス評価を下すことになったのです。

ユーザー体験を向上させるための取り組み

Googleはなぜ、インターステイシャルを排除する動きを見せ始めたのでしょうか?

その理由は「インターステイシャルはユーザー体験を損ねるから」です。

ここで言うユーザー体験とは、「ユーザーがサイトを通して得られる体験」のことを指しています。ユーザー体験が高ければ高いほど、ユーザーにとって有益なサイト・ページだということです。



インターステイシャルはユーザーからメインコンテンツを遠ざけます。どれだけモバイルフレンドリーに徹したサイトでも、インターステイシャルひとつでユーザー体験にダメージを与えてしまうのです。

つまり、Googleのこの決定はこれまで以上にユーザー体験を向上させるための取り組みなのです。

Googleが提示した「ユーザビリティに悪影響を与える広告例」

Googleが提示した「ユーザビリティに悪影響を与える広告例」
2016年にGoogleは「より利用しやすいモバイルコンテンツのために」という公式文書をリリースしました。そこにはユーザビリティにマイナス効果を与えてしまうインターステイシャル広告の3つの例を載せています。以下の通りです。



*ユーザーが検索結果からページに移動した直後やページを閲覧している最中に、メインのコンテンツを覆い隠すようにポップアップを表示する。



*スタンドアロン インタースティシャルを表示して、それを閉じないとメインのコンテンツにアクセスできないようにする。



*スクロールせずに見える部分がスタンドアロン インタースティシャルのように見えるレイアウトを使用して、インラインのメインのコンテンツはスクロールしないと見えないようにする。

引用

モバイルユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるように
以上の3つのように、ユーザーのコンテンツ閲覧の邪魔をしまう使い方はやめておきましょう。

「ユーザビリティ=SEO」という方程式から外れない使い方を

「ユーザビリティ=SEO」という方程式から外れない使い方を
Googleは「ユーザーにとって役に立つものか?」という基準でサイトやコンテンツの価値を評価しています。つまり、SEO対策とは「サイトのユーザビリティを高めること」と言い換えることができます。そのため、ユーザビリティを損なうインターステイシャル広告を掲載することはSEO的にもダメージは大きいのです。



しかし、決してインターステイシャル広告のすべてが悪いわけではありません。

以下のようなケースではインターステイシャルを表示させてもマイナスの評価を与えられることはありません。



*法律上の必要性に基づいて表示されているように見えるインタースティシャル(Cookie の使用、年齢確認など)。



*一般公開されていないコンテンツ(そのためインデックス登録ができない)を有するサイトが表示するログイン ダイアログ。たとえば、メール サービスのように個人的なコンテンツが含まれる、有料のコンテンツであるためインデックス登録できない、などの場合が考えられます。



*画面スペースから見て妥当な大きさで、簡単に閉じることのできるバナー。ここで言う妥当な大きさとは、たとえば Safari や Chrome に表示されるアプリ インストール バナー程度の大きさです。

引用

より利用しやすいモバイルコンテンツのために

まとめ

インターステイシャル広告はユーザビリティ・SEOの両方に悪影響を与える恐れがあります。

Googleが対策を開始したことからも分かるように、インターステイシャル広告が掲載されているページはSEO的に弱いです。ユーザビリティ、つまりユーザー体験を損ねる可能性があるからです。

しかし、Googleからマイナスの評価を与えられないインターステイシャル広告もあります。年齢確認のホップアップ、ログインダイアログや簡単に閉じられるバナーがそれに当たります。



もしインターステイシャル広告を利用されている方はこれを機に一度見直すことをおすすめします。広告のクリック率よりも、ユーザビリティを追求したサイトやコンテンツを目指しましょう。
この記事を書いたライター
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    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

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